空き家売買のマッチングアプリをリリース
ポルティ
不動産データソリューションサービスを展開するポルティ(神奈川県川崎市)は、不要な空き家や土地の売買を簡単に行える空き家マッチングサービスを提供する。AI(人工知能)を活用してマッチングをサポートすることでスムーズな取引を実現し、空き家問題の解消を目指す。
ポルティ(神奈川県川崎市)
平瑶平社長(27)
AIがサポート 購入者と直接取引
ポルティは、2024年12月より空き家マッチングアプリ「ポルティ」を提供している。不要になった空き家や土地、別荘などをアプリに投稿することで、買いたい人を見つけることができるサービスだ。
同サービスでは、売りたい物件の写真や住所を入力すると、AIがタイトルや紹介文を作成する。購入希望者が現れた際、内見日調整や金額交渉などをチャット内で行うことが可能だ。売買が決まった後の物件調査や契約書作成、売買契約締結に関しては、同社から宅地建物取引士を派遣する。
アプリの使用料や掲載料は無料だ。買い手は売買契約が決まった際、仲介手数料として800万円以下の取引であれば30万円、800万円以上の取引であれば6万円と、販売金額の3%をポルティに支払う。
同社は22年より賃料査定サービス「ポルティ賃料査定」を提供している。物件の最寄り駅を入力し、駅からの徒歩時間や間取り、部屋の広さ、階数などを選択することで、想定される賃料帯を調べることができる。会員登録をした場合、正確な賃料帯が表示され、レポートにまとめることも可能だ。投資家や不動産会社を中心に利用されており、24年12月末時点で累計250万回の査定実績を持つ。ポルティ賃料査定を利用するオーナーに悩みをヒアリングした際、物件探しに苦戦しているという声を受け、マッチングアプリの開発に至った。
売買査定リリース 1500件掲載目指す
平瑶平社長は「地方銀行や司法書士などからもオーナーに紹介してもらえるようにサービスの知名度を上げていき、今後1年間で掲載数1500件、5万ダウンロードを目指す」と語る。同時に物件掲載の際の金額設定をスムーズに行える売買金額査定サービスをリリースしており、併せてサービスの普及を目指す。
(2025年 2月号掲載)
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