街の風景 写真は語る:発電できるトレーラーハウス

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発電できるトレーラーハウス 電気や水道の自給自足が可能

 クリーンエネルギー事業とスマートホーム事業が主軸のグリーンエナジー&カンパニー(東京都港区)は、発電機能を持たせたトレーラーハウス「ASOBOX(アソボックス)」の販売を2024年10月に開始した。

▲トレーラーハウスASOBOXの外観

 同商品の特徴は、太陽光発電システムを標準で搭載していることだ(スケルトン仕様を除く)。同システムの発電量は1日平均で約10kWh(キロワットアワー)ほど。これは、4人家族が1日で使用する電力の目安量だという。また蓄電池や環境配慮型トイレ、循環水システムなどをオプションとして追加することで、電気や水道の供給を受けない自給自足の生活を目指すことができる。

 同商品のサイズは全幅3・4m、全長11mで、商品の規格は店舗用、住居用でそれぞれ3種ずつ。価格は767万8000円(税込み・設置費用は別途必要)から。

 同年10月に徳島市で開催したモデルルーム見学会には130組が来場し、第1期販売が終了。「室内が想像以上に広い」との声が上がり、太陽光発電システムの搭載や、市街化調整区域でも活用できる点にも多くの関心が寄せられた。

 トレーラーハウスはキャンピングカーとは異なり室内が広いため、同社では実需目的の販売を狙っている。海や川など、ロケーションの良い場所に移動しながら住む「新しいライフスタイル」を提案したいという。

 不動産取得税や固定資産税は不要で、減価償却年数が短く節税対策としても有効。さらに、同社は住宅や店舗としてだけでなく、災害時の避難所や復興支援住宅としての活用も視野に入れている。

(2025年 2月号掲載)

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