仙台|太白区八木山地区、新たな魅力創出へ
塩澤俊哉オーナー

「八木山動物公園」や「八木山ベニーランド」などのレジャー施設があり、市民や観光客に親しまれている仙台市太白区八木山地区が、さらに魅力のあるまちに生まれ変わろうとしています。
2022年3月に設立された仙台市八木山中央南土地区画整理組合が進めている開発事業は、仮換地計画が終了し、26年の事業終了と組合解散を予定しています。
同事業の開発地は、仙台市地下鉄東西線八木山動物公園駅から2㎞の位置にあり、宮城県仙台西高等学校の西側にあたります。開発面積は12ヘクタール。組合設立当時の計画では、全体のうち4万1000㎡で、住宅地や商業施設、医療・福祉施設、保育所などの施設の整備が計画されています。
これまで投資家の間では、「坂道がきつい」「スーパーがない」などの理由で、不動産投資を敬遠する声が多く聞かれる地域でした。21年に準備組合の時点で行った近隣住民アンケートの中でも、不便さへの回答では、26%の人が「買い物をする場所が少ない」としたほか、「近くに食事をする場所が少ない」「バスの本数が少ない」などが続いていました。
地域の高齢化や住民の減少などに歯止めをかけるこの開発で、魅力ある住みやすいまちになってほしいと願います。
(2025年 3月号掲載)