<<数字で見る賃貸仲介:10月号>>
3割以上の企業で繁忙期の成約件数増加
全国賃貸住宅新聞では毎年、全国の賃貸仲介会社を対象に繁忙期(1~2月中旬)の状況を尋ねるアンケートを実施している。今回はその「繁忙期速報アンケート」で得られたデータを基に、2025年繁忙期の成約件数について見てみる。
増加割合が前年より微増
25年の繁忙期の成約件数が、24年の繁忙期と比べて「増加」したと回答した企業は32・4%、「大幅に増加」が3・5%だった。「増加」「大幅に増加」を合わせた35・9%の企業が前年よりも成約件数を伸ばしたことがわかった。35・4%だった24年からは0・5ポイント増と、わずかながらも成約増の割合が大きくなった。
反対に「減少」と回答した企業は22・1%だった。「大幅に減少」の2・1%と合わせると24・2%の企業で前年より成約件数が減少した。
最も多かったのは「変わらない」の39・8%で、全体の4割を占めている。

ネット集客強化と戸数充実
25年の繁忙期の成約件数が24年より増えた理由を尋ねたところ、最も多かったのは「インターネット集客の強化」、次いで「仕入れ物件の充実」となった(複数回答)。以下、「外部環境の変化(開発による都市環境の変化など)」「仲介担当スタッフの増・減」などが続いた。上位二つの理由が、ほかの理由の2倍に近い回答を得た。
一方、減った理由としては主に「仲介担当スタッフの増・減」「外部環境の変化(開発による都市環境の変化など)」「月額賃料の値下げ・値上げ」が多かった。

「賃貸仲介・入居者動向データブック2025」では、繁忙期速報アンケートの結果のほかに「賃貸仲介件数ランキング」や付随するアンケート調査の結果、「入居者に人気の設備ランキング」も掲載。さらに、仲介手数料や平均成約単価、繁忙期の集客・成約データなど賃貸仲介の現場に即したオリジナルデータを紹介している。
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(2025年10月号掲載)