都内物件の任意組合型商品を展開

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都内物件の任意組合型商品を展開

東急リバブル

不動産の売買・賃貸仲介事業を展開する東急リバブル(東京都渋谷区)は、不動産小口化商品「レガシア」シリーズの最新物件として、9月1日より「レガシア目黒リバーコート」の申し込み受付を開始した。

相続対策に寄与 60〜80代が出資

対象物件となるレガシア目黒リバーコートは、2021年3月に建築された都内の賃貸マンションで、東急電鉄目黒線不動前駅から徒歩4分の場所に立つ。間取りは1Kや1LDKタイプが中心だ。予定運用期間は15年。

 レガシアシリーズは、任意組合金銭出資型の小口化商品として募集。資産価値の維持や向上が見込める立地や相続対策に重点を置いて設計されている。メインの出資者は60〜80代の富裕層だ。円滑な遺産分割ができることや管理の手間がかからないことが支持を集めている。

 出資者は、東急リバブルが厳選した物件を任意組合を介して取得し、出資割合に応じて賃料収入から運営支出を控除した分配金と、売却時の精算金を受け取る。レガシア目黒リバーコートの予定分配金利回りは、稼働率95%で2・52%、満室稼働時で2・81%を見込む。1口500万円で、2口から44口まで出資可能だ。募集総額は8億8500万円。募集期間は11月7日までを予定している。

平均稼働率95% 信頼の高さが特徴

 レガシアシリーズは安定性の高い居住用物件が中心で、東急電鉄東横線や田園都市線沿線など、住環境に優れたエリアを選定しているのが特徴となる。物件は長期間高稼働が見込まれる築5年以内の居住用物件が中心だ。過去のシリーズ物件は95%を上回る年間平均稼働率を実現。運用期間終了時の売却のしやすさも重視している。生前の相続対策として長期運用のニーズが高いことから、運用期間は1号から4号までの10年から、5号以降は15年に延長している。

 比較的大口の出資額となるため、倒産リスクの低さなど事業者の信頼性も高い。レガシアシリーズは東急不動産ホールディングスグループの一員としての歴史や実績によるブランド力があり、事業者の信用も高いため、出資者の信頼を獲得しているのが強みとなる。

 今後、年間2〜3件のペースで新規小口化商品を供給する方針だ。ウェルスアドバイザリー本部レガシア事業部レガシア事業グループの荒川隆行マネージャーは「今後は社内のソリューション事業本部や開発部門との連携を一層強化していく。不動産価格の高騰など市場環境の変化に対応しながらより良い物件を取得し、レガシアの運用を行っていく」と話す。

過去のレガシアシリーズ「レガシア目黒不動産前」の外観

(2025年10月号掲載)

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