新潟|民泊でイベント時の宿泊施設不足を補う
遠藤 健オーナー

今年も「長岡まつり大花火大会」が8月に開催されました。長岡空襲から80年、犠牲者の慰霊と平和への祈りを込めた花火が約2時間にわたって打ち上げられ、県内外から訪れた人たちが次々と開く大輪の花火に見入っていました。有料観覧席は完売し、2日間の有料観覧者数は34万人を記録しています。
祭りの盛況の一方で、宿が取れないことが毎年問題になっています。宿泊施設の数に限りがあるうえ、毎年訪れるファンやリピーターがすぐに翌年の分を押さえてしまうことが多く、新規の希望者による宿の予約が難しくなっているのです。
そこで、家主や不動産会社が空いている賃貸物件を花火大会の時に貸し出すことが増えてきました。今年は私も空き物件をこの時期に賃貸に出してみましたが、想像以上に反響が多く、需要が見込めそうです。特に、アパートよりも一軒家が好まれます。利用者は「周囲を気にせず広々使えて、大人数での宿泊に向いていることがよかった」と言っていました。
空き家や空き物件の活用法の一つとして、民泊事業は興味深いと考えています。地域・社会貢献の点でも相性は良さそうです。さらに民泊事業に力を入れ、多くの人に花火を楽しんでもらいたいと思っています。
(2025年11月号掲載)






