地元オーナー発信―花で都市の魅力を引き出す(福岡)

賃貸経営トレンド

福岡|花が彩るソフトパワーで都市の魅力を引き出す

𠮷原勝己オーナー

 福岡市の都市戦略において「花」という要素が新たな価値を持ち始めました。その象徴となるのが、英国王立園芸協会(RHS)の技術協力の下、3月に福岡市植物園で開催された「Fukuoka Flower Show 2026」です。同イベントは、都市と自然の関係性を見直し、福岡での滞在価値や市内での回遊性を高める体験の仕組みとして企画され、会場だけでなく街中でも花による店舗の装飾が行われました。

 同市では再開発が進んでいますが、建物の更新だけでは都市の魅力を持続させるのは難しい段階といえるでしょう。必要なのは、人の感性に働きかけ、自然や季節を感じ取れる日常の仕掛け。今回のイベントは、都市の内面から不動産価値を引き上げるための取り組みともいえるのです。

 そして、今回のガーデンコンテストで最優秀賞を受賞したのは、デザイナーのデイヴ・グリーン氏と私たちの賃貸物件に入居する園芸事業のテナントによる作品でした。私たちも協賛という形で応援し、不動産がこのような関係性をつくってくれたことをうれしく思います。花は一時的なものですが、その背景にある人の営みによって、まちを元気にできる賃貸経営の価値を実感できた学びの多いイベントでした。
(2026年7月号掲載)

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