【特集】DIYで費用をかけずに水回りの古さを一新

賃貸経営リフォーム・リノベーション

<<職人不足時代のリフォームコスト削減術>>

DIYで費用をかけずに水回りの古さを一新

ドアの取っ手を付け替えるだけでもバリューアップすることはできる。だが「あれも、これも」とやり過ぎると、コストと手間が増えて本末転倒になってしまう。DIY初心者でも挑戦できて、費用対効果の高いDIYはずばり「水回りのリニューアル」だ。

■ 和気産業(大阪府東大阪市)

ーーBeforeーー

 

ーーAfterーー

 

 賃貸住宅の内見時に見られやすいのがキッチン、洗面所、風呂場などの水回り。退去が出るたびにそれらを交換できればいいが、工事費用も含め数十万円はかかるため現実的ではない。

 そこで取り組みたいのが、部分的なリニューアル。昔の形の部品や劣化・汚れが目立つ部分を交換するだけで、清潔感は十分復活させることができる。例えば、水と湯の量を自分で調節して適切な温度にする混合栓や、どんなにきれいに使っていたとしても経年劣化で色があせてしまうトイレの便座などだ。しかも、自分で交換するのであれば、商品代の数千円程度で済むうえ、職人を手配する手間も時間もかからない。

 「キッチンの蛇口を新しいタイプに交換するのに加え、使い古したシンクを丁寧に磨いてからコーティング剤を塗布することで、ピカピカな状態が長持ちし、汚れも付きにくくなります。さらに戸棚の取っ手をおしゃれなものに替えれば、見た目の古さは大きく改善できます」と話すのは、和気産業(大阪府東大阪市)EC事業部ネット販売課の大田悟史課長。同社が販売しているコーティング剤を、セットのクリーナーで汚れをしっかり落とした後に塗布しておけば、汚れにくい状態が3年間も続くという。

水回りのDIYはコツがいる

 水回りの部品交換は、うまくいかないと水漏れや機器の故障につながるため慣れていない人には難しい。ただ「ナットの締め方などちょっとしたテクニックが必要ですが、DIYによる交換は十分に可能です」と大田課長は話す。

 また同社では「どのサイズを買えばいいのかわからない」「インターネットで見た方法でうまく取り付けられるのか不安」という人への提案やアドバイスも行っている。ゴムパッキンやジョイント部品、シャワーヘッドなど、職人を手配せずとも賃貸オーナー自身で修繕できる部分の商品も複数取り扱っている同社。まずは小さな修理対応からDIYにチャレンジしてみてもいいかもしれない。

(2025年9月号掲載)
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