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- 【特集】30分もかからずふすまを折り戸にチェンジ
<<職人不足時代のリフォームコスト削減術>>
30分もかからずふすまを折り戸にチェンジ
今の時代、よほど新しい畳やふすまでない限り、築古物件に和室があると古さを感じる人は多い。特に和紙が使われていることが多いふすまは、経年により色あせたままでは、物件全体を古く感じさせてしまう。裏を返せば、そこを洋風に変えるだけでもイメージを大きく変えることが可能なのだ。
■谷元フスマ工飾(大阪府八尾市)
- Before
- After
▲一般的なふすまの押し入れが、折り戸で部屋が一気に洋風に。八尾市のショールーム(要予約)では実際に商品を見ることもできる
DIYに慣れていない賃貸オーナーでも、簡単にふすまを折り戸に変更できる商品がある。内装建具の製造・販売を手がける谷元フスマ工飾(大阪府八尾市)の「押入リフォームクローゼット」だ。
同商品は、元のふすま用の枠(かもい・敷居)を使って取り付けるため、大がかりな工事が不要。しかも、商品が届いたら購入者自身で簡単に取り付けられるので、職人を手配したり、工事日を調整したりといった手間もかからない。
手順は次のとおり。
❶古いふすまを外して、ふすま枠の上部の溝(かもい)に専用のレールを装着
❷下部(敷居)の折り戸の軸となる場所に金具(アジャスター)を取り付ける
❸折り戸本体をレールとアジャスターにはめる
❹アジャスター部分を調整して折り戸が外れないように左右バランスよく固定
作業は説明書や説明用動画を見ればわかりやすい。作業にかかる時間も、初めての人で30分程度、慣れれば15分程度で済む。「最初は試しに1~2枚を購入してみたところ、その取り付けやすさや品質の良さからほかの物件にも導入した」という家主もいたという。
- ▲商品に同封してある専用レールを設置
- ▲折り戸の軸となる場所にアジャスターを取り付ける
約5万円で設置できる折り戸
自身で取り付けるため、当然コストも抑えられる。工事業者に依頼して押し入れをクローゼットにリフォームする場合、費用は扉の代金と解体・取り付け代金を合わせて10万~20万円、期間は2日から1週間程度かかってしまう。一方、同商品であれば折り戸の代金のみで済む。サイズや枚数により異なるものの、4枚折り戸(一間用)が5万円前後となっていることから、工事業者に依頼する場合と比べてかなりのコストダウンだ。
ほかの部屋とのバランスを考えて、5種類の色と9種類の取っ手を自由に選べる同商品は、同社の運営するサイト「和室リフォーム本舗」で購入が可能。セミオーダー商品ながら通常、注文確定から3週間ほどで納品となる。「経費は極力かけたくない」「DIYの技術や時間がない」という人でも取り付けしやすいだろう。
(2025年9月号掲載)
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