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- 【特集】半日程度で和室を洋室にリフォーム
<<職人不足時代のリフォームコスト削減術>>
半日程度で和室を洋室にリフォーム
和室はどうしても古い物件というイメージが強く、部屋を探している人にネガティブな印象を与えやすい。ただ、和室を洋室に変えようとするとコストがかさむ。そこで、できるだけ費用と時間をかけずに、畳からクッションフロアやフロアタイルを敷いた部屋へリフォームする方法を紹介する。
■アーバントラスト(茨城県潮来市)
- 手順① 採寸は幅木にスケールの先を付けた状態で行う
- 手順② 商品に同封されている割り付け寸法図に合わせてゆか上げくんを配置する
- 手順③ キット同士の間に隙間ができるためパテ埋めでの固定を推奨
- 手順④ 和室から洋室への転換が半日程度で済む
畳の経年劣化は、部屋全体の印象を悪くする恐れがある。畳からほかの床材へのリフォームを施工事業者に依頼する場合、工事業者への見積もり依頼から工事内容や工程の相談、工事の際の立ち会いや工事後の確認まで相応の手間がかかる。費用も6畳の部屋で10万~30万円が一般的となっている。またDIYでは難易度が高く、諦めている人も多いのではないだろうか。
「費用や時間を抑えて和室を洋室化したい」と考える賃貸オーナー向けのDIY商品がある。アーバントラスト(茨城県潮来市)が開発した、畳からクッションフロアやフロアタイルを置けるように転換できる「ゆか上げくん」だ。パッケージ価格は5万5000円(税込み)。
作業の流れは次のとおり。
❶居室の採寸(4辺、畳を外した状態での高さ)を行い、注文
❷届いたゆか上げくんを割り付け寸法図に合わせて配置
❸床に敷いて固定する
❹クッションフロア・フロアタイルを敷いて洋室が完成
道具は電動ドライバーのみ
実は、築古物件では部屋の四隅がゆがんでいることがあり、慣れていないと材料を用意するのさえも難しい。しかし、同商品であればしっかりと部屋のサイズに合う状態で届くので失敗がない。❸でゆか上げくんを固定するだけなら約20分。パテで隙間を埋める場合は2時間程度かかるものの、作業は半日もあれば終わる。必要なのは電動ドライバーだけ。電動のこぎりなど難易度の高い道具を使うことなく、身近にある道具で簡単に施工できるように工夫している。DIYに関心がある人なら誰でも手軽にリフォームできる商品だ。
同社は2019年の創業以来、2200人以上の賃貸オーナーと関わってきた。その中で「和室が賃貸経営の減収要因になっているので、洋室に変えたい」という相談が多く寄せられたことで、ゆか上げくんは生まれた。同社の親会社は、管理会社から年間300件以上の賃貸リフォームを請け負う内装会社であり、その知識やノウハウも生かされている。
(2025年9月号掲載)
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