駐車場予約アプリ「akippa(アキッパ)」を運営するakippa(大阪市)とTerra Motors(以下、テラモーターズ:東京都港区)が提携。akippaが運営する駐車場にテラモーターズのEV(電気自動車)充電器「Terra Charge(チャージ)」の設置を開始する。
EV充電器「Terra Charge」の設置イメージ
経済産業省は2050年までに温暖化ガスの排出量を実質ゼロにするカーボンニュートラルの実現に向けて、EV車およびEV充電設備の拡充を進めており、EV充電設備の設置数を30年までに現在のおよそ10倍となる30万口とする目標を掲げている。社会的にもEV充電インフラへの関心や需要が高まっているタイミングでの提携だ。
akippaは、個人宅の車庫・空き地などの空きスペースを有効活用する駐車場のシェアリングサービスを提供している。一方、テラモーターズは集合住宅へのEV充電器の設置に力を入れてきた。両社の提携により、akippaの駐車場オーナーに対しTerra Chargeの設置が進めば、自宅に充電器を設置できないEVユーザーが充電できる場所が増え、駐車場の利用者にとっては利便性向上が見込める。
駐車場オーナーのメリットも大きい。akippaの駐車場オーナーは工事費用や初期費用、月額費用などが無料でEV充電器を駐車場に設置することができる。
活用シーンとして、イベント参加時や旅行先などでの充電はもちろん、自宅近くの充電スポットといった日常使いも想定しているという。住宅地に駐車スペースが豊富なakippaの強みを生かせる見込みだ。両社は、今回の提携によりEV充電が可能な駐車場を全国に増やすことで、EVの普及に貢献できると考えている。
(2024年2月号掲載)
アクセスランキング
- 【特集】人気設備から読み解く 2025年のトレンド
- 12月5日6日に賃貸住宅フェアin大阪を開催
- Regeneration ~建物再生物語~:既存不適格建築物を店舗併用住宅に再生
- 【特集】非住宅ではじめる 遊休地活用ビジネス第六弾:①
- Regeneration ~建物再生物語~:築古アパートをシェアハウスに改修
- 【特集】持ち味発揮 共用部を変えた家主の工夫①:エントランス
- 【特集】押さえておきたい不動産の共有リスクと解消法①
- Regeneration ~建物再生物語~:アトリエ付き住宅へリノベして受賞
- 【特集】古くなったら避けられない 大規模修繕の基礎知識①
- 【特集】24年のカギを握る入居者を引き付ける設備9選
- Regeneration~建物再生物語~:魚屋を複合施設へリノベ
- 【特集】基本を知れば怖くない 税務調査への 対応策:①税務調査概要編
- 【特集】時代に乗り遅れるな今こそ省エネ化①:省エネ賃貸住宅の夜明け
- 【特集】不動産購入で伝来の土地を守る
- 地名・土地の名前の由来 その隠された意味とは?
- 地主・土地持ちはずるいvs大変?地主になるにはどうやってなる?
- 武家屋敷(大名屋敷・江戸屋敷)の特徴とは? 跡地に建つ有名施設
- 大家さんとは? 不動産の大家さんになるには