「家主と地主」編集部です!
「大家」の意味とは現代と江戸時代では意味が異なっていました。
現代では大家というと賃貸住宅の所有者を意味しますが、江戸時代では現代で言う大家のことを家持と呼び、家持ちから管理を任された者を大家と呼びました。
江戸時代の大家は比較的収入が高く、最下層の侍と比較すると約20倍もの収入があったと言われています。
大家の意味とは
大家の意味とは、賃貸住宅の所有者のこと、家主を指します。
江戸時代の大家
江戸時代でいう大家の意味とは、現代の大家と意味が異なります。江戸時代では、賃貸住宅の所有者のことを「家持」と呼び、その家持ちから管理を委託されていたものを大家、家守、差配と呼びました。
江戸のことわざに「大家といえば親も同然、店子といえば子も同然」という言葉があります。
大家は家持ちから手当てをもらう代わりに、家賃を徴収し店子の世話をしました。大家には誰でもなれたわけではなく、「家主株」を買って持っているものに限られました。
立地の良い長屋の家主株は、2百両(1両を13万円とすると約2,600万円)、裏長屋でも20両(約260万円)もしたようです。
長屋は大衆と店子による自治が行われていました。更に今はほとんど聞かないが、「大家の子はくそで育つ」ということわざがあります。
これは江戸庶民が暮らす裏長屋ではトイレは共同だったがこのし尿が大家にとっては大事な収入源でした。
糞尿は、近郷の農家が下肥(しもごえ*人の糞尿を肥料にしたもの)にするため集荷にくるので売っていたのです。
多くの大家はこの下肥代の中から年末には店子に餅を配っていたようです。
ある研究科によると、大家が公的に受ける給与は雑費込で年30両(約390万)、ボーナス分がほぼ公的給与と同額くらいの収入になったようです。
これを最下層の侍の年収と比較してみると約20倍の所得になるということのようです。
[sitecard subtitle=関連記事 url= https://yanujinu.com/become/ target=]
アクセスランキング
- 【特集】人気設備から読み解く 2025年のトレンド
- 12月5日6日に賃貸住宅フェアin大阪を開催
- Regeneration ~建物再生物語~:既存不適格建築物を店舗併用住宅に再生
- 【特集】非住宅ではじめる 遊休地活用ビジネス第六弾:①
- Regeneration ~建物再生物語~:築古アパートをシェアハウスに改修
- 【特集】持ち味発揮 共用部を変えた家主の工夫①:エントランス
- 【特集】押さえておきたい不動産の共有リスクと解消法①
- Regeneration ~建物再生物語~:アトリエ付き住宅へリノベして受賞
- 【特集】古くなったら避けられない 大規模修繕の基礎知識①
- 【特集】24年のカギを握る入居者を引き付ける設備9選
- Regeneration~建物再生物語~:魚屋を複合施設へリノベ
- 【特集】基本を知れば怖くない 税務調査への 対応策:①税務調査概要編
- 【特集】時代に乗り遅れるな今こそ省エネ化①:省エネ賃貸住宅の夜明け
- 【特集】不動産購入で伝来の土地を守る
- 地名・土地の名前の由来 その隠された意味とは?
- 地主・土地持ちはずるいvs大変?地主になるにはどうやってなる?
- 武家屋敷(大名屋敷・江戸屋敷)の特徴とは? 跡地に建つ有名施設
- 大家さんとは? 不動産の大家さんになるには