Okinawa|沖縄 米軍人向け賃貸住宅の収益ビジネスに変化
3月に沖縄県嘉手納基地内で「米軍人向け賃貸」を扱う、嘉手納ハウジングオフィス(オフベース賃貸住宅課)により説明会が行われました。新たに配られた「沖縄県における米軍用貸住宅のための住宅性能基準」にはより環境、健康、安全を考慮し、ガイドブックに沿った賃貸物件の基準を満たす必要があると明確化されていました。
23年に米軍人に軍より保証される最低家賃が値上がりしたことから、沖縄県中北部では米軍人向け賃貸住宅物件が投資家に注目されました。地元の平均家賃は約7万円前後ですが、軍人向け賃貸住宅では17万5000円からとなり、月額50万円以上家賃を支払う人もいて、高利回りが見込まれるためです。
19年9月末時点の沖縄の在日米軍兵力は米国防総省のデータによると、米軍関係者を含め5万7217人です。直近での増加は大きくはありません。借り手は増加していないものの、収益ビジネスとしては人気であるため、急激に物件が増え、貸し手市場が借り手市場に変化していると感じます。
安定的な収益を求めるなら早いうちに米軍の賃貸基準を順守。そのうえで、ガレージ付きやバーベキューができるスペースの確保、海が見えるなど、ほかの物件と差別化をしていくことが重要だと考えます。
伊志嶺忠オーナー
(2024年8月号掲載)
アクセスランキング
- Regeneration ~建物再生物語~:築90年の日本家屋
- 【PR・特集】相続で 困ったときに頼りになる 専⾨家・サービス①
- Regeneration ~建物再生物語~:既存不適格建築物を店舗併用住宅に再生
- 【特集】非住宅ではじめる 遊休地活用ビジネス第六弾:①
- Regeneration ~建物再生物語~:築古アパートをシェアハウスに改修
- 【特集】持ち味発揮 共用部を変えた家主の工夫①:エントランス
- 【特集】押さえておきたい不動産の共有リスクと解消法①
- Regeneration ~建物再生物語~:アトリエ付き住宅へリノベして受賞
- 【特集】古くなったら避けられない 大規模修繕の基礎知識①
- 【特集】24年のカギを握る入居者を引き付ける設備9選
- Regeneration~建物再生物語~:魚屋を複合施設へリノベ
- 【特集】基本を知れば怖くない 税務調査への 対応策:①税務調査概要編
- 【特集】時代に乗り遅れるな今こそ省エネ化①:省エネ賃貸住宅の夜明け
- 【特集】不動産購入で伝来の土地を守る
- 地名・土地の名前の由来 その隠された意味とは?
- 地主・土地持ちはずるいvs大変?地主になるにはどうやってなる?
- 武家屋敷(大名屋敷・江戸屋敷)の特徴とは? 跡地に建つ有名施設
- 大家さんとは? 不動産の大家さんになるには
- ランドセット(売り建て住宅)とは メリットデメリット