数字で見る賃貸仲介:10月号

賃貸経営統計データ

1店舗あたりの仲介件数、5地域で全国平均上回る

 全国賃貸住宅新聞が全国の賃貸仲介事業者を対象に毎年アンケートを実施し、作成している「賃貸仲介件数ランキング」。今回は、その基となるアンケート調査で得られたデータから、全国の賃貸仲介会社の1店舗あたりの仲介件数を見てみる。

1店舗の全国平均は403件

 2022年10月1日から23年9月30日までの期間に、全国の賃貸仲介事業者が扱った賃貸仲介の1店舗あたりの平均件数は403件だった。前回調査の平均412件から9件減少した。

 仲介件数の規模別で見てみると、最も多かったのは、3000件以上1万件未満で662件。以下、1万件以上が573件、1000件以上3000件未満が469件と続いた。

 最も少ない235件となった200件以上400件未満と3000件以上1万件未満では、3倍近い差がついた。

500件超えは東京都のみ

 本社の所在地で分類した地域別では、東京都が522件で最多だった。500件を超えたのは東京都のみ。そのほかは、東北が488件、甲信越・北陸が439件、中国・四国が438件、北海道が412件となり、東京都を合わせた5地域で全国平均を上回った。最も少なかったのは東海で287件。唯一の200件台という結果だった。

 なお「賃貸仲介・入居者動向データブック2024」では、社員1人あたりの平均仲介件数も掲載している。それによると、東京都の社員1人あたりの平均仲介件数は84件で、全国平均の93件を下回った。このことから東京都は、他の地域と比べて1店舗あたりの社員の人数が多いと推察される。

 このように、賃貸仲介業界をさまざまな角度から見ることができる「賃貸仲介・入居者動向データブック2024」。賃貸仲介件数ランキングをはじめ、繁忙期の集客・成約データといった賃貸仲介の現場に即したオリジナルデータを紹介している。

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(2024年10月号掲載)
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