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賃貸経営トレンド

仙台|都市部から郊外に波及する不動産価格

塩澤俊哉オーナー

 不動産売買事業者や銀行、不動産投資仲間らと話をしていると、「仙台の物件は高くなっていて手が出せない」というようなことをここ数年よく耳にします。

 確かに、実体経済や人口に見合っているのかと疑いたくなるような物件価格で、実需と投資が共に動いています。

 1都3県(東京、神奈川、千葉、埼玉)の物件価格の高騰を受けて仙台市のような地方に需要が波及し、さらに割安感のある仙台市周辺市町村へのニーズが高まり、仙台市内と連動して価 格が上がっているようです。

 県内における住宅地の地価に関しては、2012年を基準にすると、仙台市内でプラス7%、仙台市周辺市町村(塩竈市、名取市、多賀城市、岩沼市、富谷市、七ヶ浜町、利府町、大和町、大衡村)で6%の伸びです。

 仙台圏の分譲マンションの平均価格は、10年に約3000万円だったのに対して、24年では約4500万円に跳ね上がっています。またRC造の集合住宅や木造住宅においても、建築費が依然として高値が続いています。

 不動産投資において、一番気を付けなければならないのは、実際の物件価値よりも高い価格で物件を購入してしまうことです。物件価格が高いと判断したら「買わない」決断をすることも賢明だと考えます。

(2025年4月号掲載)

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