地元オーナー発信―若年・ファミリー層需要増(名古屋)

賃貸経営トレンド

名古屋| 安城市で若年・ファミリー層の需要増

杉村 八千代オーナー

 4月、安城市に「三井ショッピングパークららぽーと安城」がグランドオープンしました。約215店舗が出店する大型商業施設で、屋上広場やスタジアムコートも設けられています。

 同施設はJR東海道本線安城駅および名古屋鉄道西尾線北安城駅から徒歩圏内に位置し、県道47号沿いに立っています。国道1号や23号といった幹線道路からのアクセスも良好です。この交通利便性の高さは、地域住民だけでなく、県中央部および東部全体からの集客を見込む要素となっています。

 開業に伴い、今後は若年層やファミリー層の定住が促進されるでしょう。周辺地域の地価上昇や住宅需要の増加なども見込まれます。もともと安城市や刈谷市、豊田市などでは、県内のほかの主要都市と比較しても空室率が低めです。この空室率は、地域の人口増加や産業の集積による安定した需要を反映しています。特に、製造事業の従業員やその家族を中心としたファミリー層の需要が高いのです。

 2028年3月には同市内で「シーホース三河」新アリーナの竣工も予定されています。地域全体の活性化が進む中で、1LDKや2LDKの物件は特にニーズが高く、今後の安城市での賃貸経営においては、堅調な賃料収入が期待できると考えます。
(2025年 8月号掲載)

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