名古屋| 物流拠点新設で高まる賃貸需要に期待
杉村 八千代オーナー

2021年に閉店した名古屋市港区の「イオンモール名古屋みなと」跡地に、最新の物流施設「ロジクロス名古屋みなと」が新設されました。開発を手がけたのは三菱地所(東京都千代田区)。アマゾンジャパン(東京都目黒区)の西日本最大の物流拠点として設計され、6万㎡を超える広い敷地に地上4階建ての大規模な建物が完成し、25年8月から稼働しています。
名古屋高速4号東海線の港明インターチェンジ(IC)より約3・5㎞、名古屋臨海高速鉄道あおなみ線荒子川公園駅より徒歩約3分の場所にあります。物流の拠点として理想的な立地といえるでしょう。
この港区には、名古屋港を有するために輸出入の物流拠点が集まっているという特徴があります。そして宅地化や工業地域化の余地があり、住宅地価格の動きが注目されています。また同区は、名古屋市で外国人住民が多い区の一つ。同区の人口が年々減っている中、外国人の人口は増加の一途をたどっているのです。
大型の物流施設が建設されることで、地域に雇用の場が生まれ、人口が増加することでしょう。賃貸物件、特に人口の約1割を占めている外国人に対応する物件への需要の高まりを期待しています。
(2025年 10月号掲載)