地元オーナー発信―病院跡地利用の可能性(仙台)

賃貸経営トレンド

仙台|病院移転計画に伴う跡地利用の可能性

塩澤俊哉オーナー

 宮城県が2021年に方針を示した病院の再編構想。対象は、名取市にある宮城県立がんセンターと宮城県立精神医療センター、仙台市にある仙台赤十字病院と東北労災病院の4つでした。背景には各病院の経営状態の悪化があり、例えば宮城県立がんセンターは23年、約20億円の赤字を計上。これまで再編について議論が続いてきましたが、医療関係者や患者などの反発もあり、計画は二転三転していました。

 このような状況の中、仙台赤十字病院と宮城県立がんセンターを統合し、新病院を建設する新たな基本計画が26年1月に公表されました。全体事業費は486億円で、30年度中の開院を目指します。

 再編にあたり検討が続いているのが、移転後に残る広大な病院跡地の用途。県や地域住民の声を聞きながら跡地活用への協議が進められているようですが、例えば大規模な商業施設ができれば、まちが活気づくと考えられます。特に仙台赤十字病院の近辺は、15年に仙台市地下鉄東西線が開業し、宅地が造成されて住宅街が増えたものの、スーパーなどの商業施設が少ない状態なのです。また新病院は名取市に建設する予定ですが、建設予定地周辺では賃貸需要が高まる可能性があり、今後の展望に注目です。
(2026年7月号掲載)

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