毎月400人が利用するAI相続 所有不動産の売却にも対応
みなと相続コンシェル(東京都新宿区)は、ウェブ上で相続税申告書が作成できるサービス「AI相続」を提供している。
また、2022年10月より希望者への周辺サービスの一つとして所有不動産の売却も受ける。25年1月、同社の累計売却価格が50億円を突破した。
AI相続は毎月400人以上が利用。利用料金は無料だ。相続人の情報のほか、金融資産、不動産の路線価などを入力するだけで、実際に相続税申告書として提出可能な書面を出力することができる。
■AI相続の画面
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相続をきっかけに所有不動産を売却したいと考える人に対し、不動産を高く売却できる状況を提供可能なことが同社の強みだ。「売買仲介事業者を当社が2社選定し、競ってもらうことで高い売却額を実現している」と弥田有三社長は話す。売買仲介事業者と売り手、同社の担当者が同席する場で話し合って売り出し価格を決めるため、価格の納得性が高い。売り出し後も2社競合の状態となるため、仲介事業者はなるべく早く高値で売ろうとする。同社は売り手側の仲介手数料の半分である1・5%を受け取る仕組みだ。
(2025年 3月号掲載)