【特集】非住宅ではじめる遊休地活用ビジネス第八弾②:訪問マッサージ

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オーロラ治療院

専門技術と知識を備えた施術者が多数在籍する訪問マッサージ
有資格者の確保に注力し100店舗拡大を目指す

離職率低減と人材確保に注力

 グループホーム事業や訪問看護事業などを手掛けてきたフライハイトが展開する「オーロラ治療院」は、リハビリを目的とした保険適用のマッサージや機能訓練を行う訪問サービスだ。主な施術対象は、脳梗塞などの後遺症で麻痺がある人や寝たきりの人、パーキンソン病などによって関節に拘縮が見られる人となっている。同店のマッサージ師は、決められた曜日に高齢者の自宅や老人ホームに訪問し、週に2~3回の頻度でサービス提供を行っている。

フライハイト(名古屋市)
猪原 健斗社長

 医療保険適用の訪問マッサージ施術ができるのは、あん摩マッサージ指圧師という資格所有者に限られる。現在、あん摩マッサージ指圧師の有資格者は約12万人と言われている。看護師資格などと比較すると小規模なため採用が難しい。

 そこで同社は給与を高く設定し残業を無くすなど就業環境の向上に力を入れ、新規採用の質の向上と離職率の低減を図っている。また、積極的なリファラル採用を行うことや、資格が取得できる学校との連携も強め、人材の確保に力を入れている。

マンション1室で開業可能

 初期費用は加盟金150万円、保証金30万円、研修費120万円だ。研修は6人まで参加可能だ。その他6カ月分の運転資金240万円と机や椅子、パソコンなどの備品代、物件取得費20万円以上、採用費を合わせた総額は550~600万円を見込んでいる。事業所はマンションの1室でよいため初期費用を抑えることができるほか、家賃を抑えた状態で増益を狙えるなどのメリットがある。直営の場合は、家賃12万円の店舗で月売上1500万円を出している店舗もあるという。

 開業1年後の収益モデルは、月商220万円で利益70万円を見込む。人件費75万円(施術スタッフ3人)でロイヤリティは12%。安定した収益が見込め、売上が1000万円の店舗の場合、利益は約300万円になるという。マッサージ1件の施術時間は約20分で、1人で1日10~12件を訪問する。客単価は4500円程度だ。

 同店の集客方法はポスティング、居宅介護支援事業所(ケアマネジャー)への営業、老人ホームへの営業の主に3つ。集客や営業のノウハウはオーナー研修で学ぶ。2024年3月にオープンしたFC1号店は、初月からKPIの3倍の新規数を獲得している。

 同店は2024年3月にFC募集を開始し、現在FC30店舗がオープン済みだ。同社は積極的に出店を行う方針で、今期はグループ全体で100店舗を目指している。

▲治療のプロが一人ひとりの身体に合った施術を提供

(2025年 2月号掲載)
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