注目の新築プロジェクト:立体的な間取りとビンテージ感ある外観

土地活用賃貸住宅

立体的な間取りで相場より高い家賃を実現
ビンテージ感ある外観で長期的に建物価値維持

My Style vintage(マイスタイルビンテージ) 三軒茶屋壱番館(東京都世田谷区)

セレ コーポレーション(東京都中央区)
アセットマネジメントカンパニー ソリューション営業部
河西 二朗係長(50)

 東急電鉄田園都市線三軒茶屋駅から徒歩5分の落ち着いた住宅街の中で、ひときわ目を引く赤いレンガ調の賃貸住宅がある。2024年7月に竣工した鉄骨造3階建て全8戸の「My Style vintage(マイスタイルビンテージ) 三軒茶屋壱番館」だ。賃貸住宅の開発・販売、管理を行うセレ コーポレーション(東京都中央区)が設計・施工を手がけた。

▲東京駅の駅舎を参考にしたというレンガ調の外観は印象に残りやすい

 同物件の一番の特徴は立体的な間取りを取り入れていることだ。例えば、1SLDKの102号室には、リビング横の階段を数段上がった位置に「マルチスペース」と呼ばれる1畳ほどのスペースがある。リビングを見渡せる位置にデスクが備え付けてあり、仕事や趣味などで利用しやすい。リビングの延長として使ったり、ロールスクリーンやカーテンなどで空間を仕切ったりと、入居者はライフスタイルに応じて使い方をアレンジすることができる。

 収納スペースが充実している点も見逃せない。キッチン背面の収納庫やシューズクローゼットはもちろん、鍵類を掛けておけるスペースの造作や玄関の外に設置した傘を掛けるためのバーなど、壁も収納スペースとして活用している。
 さらに、102号室ではロフトスペースの下の空間を利用し、寝室のウオークインクローゼットの横に人の腰の高さほどの収納スペースをつくった。「40㎝掘り下げてあるので高さは140㎝あります。ある程度大きなものも収納することができます」と同社アセットマネジメントカンパニーソリューション営業部の河西二朗係長は話す。

▲ふだん使わない物を収納するのにも便利なスペース

 「全国賃貸住宅新聞」が独自調査を行い毎年発表している「入居者に人気の設備ランキング」において、毎回上位に入る無料インターネットや宅配ボックス、オートロック、温水洗浄便座なども完備する。
 「特徴的な間取りと充実した設備により、家賃を周辺の物件よりも5000~1万円程度高くしても満室を実現できています」(河西係長)

 同社では、立体的な間取りなどによって、戸数を確保しながら少ない面積でも、従来型の間取りよりも快適な居住性を実現。賃料下落のリスクを防ぎながら、長期的な視点で人気を維持している。ほかの物件との差別化になりやすく賃貸オーナーの満足度も高いという。また「近年、外観の色はモノトーンが人気ですが、レンガ調のサイディングボードを用いてビンテージ感を出すことで、はやり廃りのない普遍的な価値を提供しています」と河西係長は話す。外壁だけでなく門扉には銅板が長い年月にさらされて緑青に変化したような塗装を施し、外灯もガス灯風のものにすることで統一感を持たせている。
 同物件の入居者からは「収納スペースが多くて使いやすい」という声が挙がっているそうだ。

【物件概要】
物件名:My Style vintage三軒茶屋壱番館
所在地:東京都世田谷区
構造:鉄骨造、3階建て
戸数:8戸
竣工年:2024年7月
間取り・広さ:1LDK・1SLDK/27.94~44.92㎡
家賃:13万2000~22万7000円

【202号室の間取り図】

(2025年2月号掲載)

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