【特集】非住宅ではじめる 遊休地活用ビジネス第九弾②:カーシェアリング

土地活用パーキング

カーシェアリングサービス タイムズカー

全国に約2万カ所のステーションを設置し市場を牽引
短時間利用や法人など新たな需要を獲得

個人登録は最短15分で完了

 タイムズモビリティは、2009年からカーシェアリングサービスとして「カーシェア24」を開始。現在は「タイムズカー」としてサービスを展開している。

 2024年11月末現在、同社のステーション数は2万376カ所、カーシェア用の車の保有台数は5万1752台。会員数は約307万人。圧倒的なステーション数と車の保有台数が同社の強みだ。

 

 利用方法は、個人プランで会員登録から利用開始まで最短15分で完了。これまではカードが届くまでの時間が必要だったが、今はウェブやアプリで予約をして、スマホまたは、会員カードで車の鍵を開けられるような仕組みだ。また、車種に関しては、コンパクトカー中心の「ベーシッククラス」、SUVなどを含む「ミドルクラス」、ミニバン・ワゴン車などの「プレミアムクラス」の3クラスがある。利用料金はベーシッククラスの場合、15分220円で、保険料や燃料代も料金に含まれる。30分など短時間での利用も多いという。

 近年は、法人登録も増加。社用車を所有していた企業が、利便性やコスト面を考慮し、カーシェアに切り替えるケースもある。また、地方の新幹線停車駅や空港の周辺ステーションでは出張のビジネスマンの利用も多い。

オーナーの業務負担ほぼゼロ

 ステーションの開設・車両配備までの流れは次の通りだ。土地または駐車場を所有する土地オーナーに対し、最低限の設置物や条件面を提案する。設置物を取り付けたイメージ図を提示し、了承後に契約となる。最短で契約から2週間程度で開設が可能で、土地オーナーには月ごとに地代が支払われる。稼働後は、同社が車の配備から車やステーションの管理・運営を行うため、オーナーの業務負担はほぼゼロ。初期費用負担も、ステーションとなる車両配備場所の提供のみでほぼ0円となる。

  今後の目標として、2027年10月期に車両配備台数10万台を目指す。データを使って需要があるエリアを見定め、人口が多い関東や関西だけでなく、地方の政令指定都市にも引き続きステーションの展開を進めるという。

▲車種は3クラス用意

(2025年 3月号掲載)
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