データで見えた:シェアリングサービスに関するアンケート

賃貸経営統計データ

移動関連のシェアリングサービスに関するアンケート

駐車場サービスやレンタカー運営などを展開するパーク24(東京都品川区)は、8月29日~9月8日の期間に「移動関連のシェアリングサービスに関するアンケート」を実施。5244人の有効回答から、シェアリングサービス利用の決め手となるポイントなどが見えてきた。

Q移動関連のシェアリングサービス利用経験の有無は

A. 57%が「ある」と回答

 近年のシェアリングエコノミーの広がりを受けて、移動手段においてもさまざまなサービスが登場している。移動関連のシェアリングサービスについて、利用経験が「ある」と回答した人は57%と半数を超えた。

 若年層の利用率が高く、20代以下では8割以上が利用経験があると回答している。一方、60代以上の利用率は半数を下回っており、年代による差が浮き彫りになった。

 利用経験のあるシェアリングサービスを聞くと「カーシェア」が88%で最多、次いで「サイクルシェア」が23%、「駐車場シェア」が13%と続いた。

 「電動キックボードシェア」は利用経験者が3%と少数にとどまったものの、「体験してみたい」と興味を示す声が上がった。サービスの認知度向上や利用環境の整備が進むことで、さらなる普及が予想される。

Qシェアリングサービスを利用する理由は

A. 低コストで利用できるから

 シェアリングサービスを利用する理由について質問すると「低コストで利用できる」が66%で最多となった。以下、「維持費がかからない」(57%)、「自宅の近くで利用できる」(56%)、「出先・旅行先で利用できる」(35%)、「効率的に移動できる」(35%)と続いた。
 サービス別に利用理由を見ても、カーシェア、サイクルシェア、駐車場シェア、電動キックボードシェア、バイクシェア、ライドシェア(相乗り)、いずれも「低コストで利用できる」が1位の理由となっている。
 シェアリングサービスの利用者は、主にコスト面や便利さを重視しているのだろう。

Q今後どのようになったらサービスを利用するか

A. 自宅近くでの利用を希望

 移動関連のシェアリングサービスの利用経験がない人に今後どのようになったらサービスを利用するか尋ねると、45%が「自宅の近くで利用できるようになったら」と答えた。38%は「今よりも低コストで利用できるようになったら」、35%は「行きたい出先・旅行先で利用できるようになったら」と回答している。
 年代別の回答では、20代以下はさらなる低コストを、30代以上はどこでも利用できる利便性を重要視していることが明らかになった。
 家主も所有物件に電動キックボードや自転車のシェアリングを、あるいは駐車場を使ってのカーシェアリングを導入することで入居者の満足度向上につなげられる可能性がある。

(2025年1月号掲載)

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