地元オーナー発信―建物が語る大阪の魅力(大阪)

賃貸経営トレンド

大阪|遊び心あふれる建物が語る大阪の魅力

加藤 薫オーナー

 大阪の街を歩いていると「さすが大阪」と思わされる建物に出合うことがあります。その象徴が、建物の5〜7階部分を阪神高速道路が貫く「TKPゲートタワービル」。このビルは、立ち退きではなく共存を選んだ結果生まれた、いかにも大阪らしい発想による産物だといえます。そして大阪市梅田の空に浮かぶように2棟がつながる「梅田スカイビル」は、完成当初は賛否両論ありましたが、今では大阪の景色を語るうえで欠かせない存在になっています。

 こういった個性派建築の流れの中で現在建て替え工事が進むのが、JR大阪駅前に立つ円筒形の外観の「大阪マルビル」。時代に合わせて姿を変え、再びこのエリアの象徴となることが期待されています。

 開発が進む大阪ですが、単に新しく効率的になるだけでは終わらないでしょう。制約を逆手に取り、遊び心を忘れない建築が街に残ってきたからこそ、大阪の都市景観は面白いのです。実用性と大胆さが同居し「それでもやるか~」と一歩踏み込む気質が、街の表情ににじみ出ています。

 合理性だけでは測れない魅力を積み重ねてきた大阪は、これからの都市開発においても、ほかの都市にはない存在感を放ち、人を引き付け続けるでしょう。
(2026年5月号掲載)

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