<<Focus 〜 この人に聞く〜>>
収益不動産掲載物件数が業界トップに
LIFULLグループ内での連携強化が奏功
収益不動産情報サイトを運営する健美家は、3月10日に収益不動産の掲載物件数が業界トップとなったことを発表した。グループ内での連携強化が大きな要因だという。2025年10月に就任した成瀬亮輔社長は「掲載物件数を追うだけではなく、これまで注力してきた経営情報の提供も強化し、不動産の投資判断を支えるプラットフォームの構築を目指す」と語る。
健美家(東京都千代田区)
成瀬亮輔社長

――収益不動産情報サイトで掲載物件数ナンバーワンになりました。
掲載件数は3月時点で9万件を超えています。23年4月に「LIFULL HOME'S不動産投資」とデータベースを統合したのですが、統合前の掲載物件数から約3年で2倍以上増やすことができました。掲載物件数で業界トップの地位を安定させることができたと思っています。LIFULL HOME'Sの加盟店は3万店以上あるため、今後はさらに連携による認知拡大で掲載企業数と物件数の増加が見込めると思っています。
――収益不動産の掲載数を増やすことができた理由は何ですか。
データベースの統合後は、サイトの違いやグループ内での意識の違いから調整に時間を要しましたが、LIFULLの伊東祐司社長がグループの方針として掲げる「グループシナジー」の下、グループ全体で協力して推進していることが大きな要因です。具体的にはLIFULLの営業担当者との間で、連携の仕組みや料金体系に関する情報共有を強化。それに加えて、25年10月から本格的に営業体制を変更。それまで訪問がメインだった営業に電話フォロー部門を新設、営業人員の増強により、掲載加盟店の導入推進を強力に進めることができました。その結果、区分マンションと戸建ての増加が顕著です。1年前と比較して区分マンション約6000件、戸建て約9000件、それぞれ増加しました。
――新社長として、今後健美家をどのように成長させていきたいですか。
収益不動産市場については、短期的には金利上昇などで投資判断は慎重な傾向にあると考えています。その中で、LIFULLとのデータ連携により増えたデータの活用を強化することで、投資家が意思決定しやすい環境を提供していく方針です。また収益不動産の情報サイトとして、掲載数と同時にこれまで健美家の強みとしてきた分析記事やコラムについても充実させて投資家が判断できる材料の提供に注力していきます。コラムニストとの交流会や、年4回ほどのミニセミナーも開催します。目利き力、透明性が求められる中、今後も健美家は、投資判断を支えるプラットフォームの構築を目指していきます。
(永井ゆかり)
2009年、ネクスト(現LIFULL)入社。20年、LIFULLのLIFULL HOME’S 事業本部カスタマーソリューション部東海・九州ユニット長に就任。24年、LIFULL Leadership取締役、健美家取締役を経て、25年、健美家社長に就任。
(2026年6月号掲載)






