【連載】海外各都市の不動産投資:ボゴタ:6月号

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コロンビア・ボゴタの不動産事情

アンデスの高地にある大都市

 南米大陸の北西部に位置し、米国との距離が比較的近い国、コロンビア。人口5000万人を超え、ラテンアメリカの中ではブラジル、メキシコに次ぐ第3位の地域大国です。同国の首都ボゴタは人口800万人に迫る南米屈指の大都会に発展しています。

 ボゴタの気候条件は理想的です。赤道直下でありながら、海抜2600mを超えるアンデス山中にあるため、年間を通じて気温がほぼ一定(8〜20度)です。30度を超える高温もなければ、氷点下になることもありません。ボゴタ市内の不動産視察で驚いたのは、エアコンがほぼないということです。この地では部屋を暖める必要も、冷やす必要もないのです。

 一方、ボゴタの悩みは交通渋滞です。人口800万人近い大都市であるにもかかわらず、地下鉄が整備されていません。市内の移動には「トランスミレニオ」という専用車線を走る2連バスに乗るか、渋滞を覚悟して車移動するしかありません。アンデス山脈の盆地で平地が乏しい地形も渋滞に拍車をかけています。

間近に山が迫るボゴタの市街地

 平地の乏しさゆえに住宅開発も容易ではなく、地方からの移住で人口が増えているボゴタは住宅不足気味です。市街地には空室問題はなさそうでした。

賃貸の実質利回り5~7%

 ボゴタの街路はナンバリングされていて、誰にでもわかりやすくなっています。東西方向の道は「カジェ(Calle)」、南北方向の道は「カレーラ(Carrera)」と呼ばれ、住所は「カジェ84カレーラ19」のように数字で表記されます。

 ボゴタ住民の懐具合は「北高南低」とされ、カジェ60以北(数字が大きいほう)に住むのは富裕層や高給取りの人が多いです。高級スーパーや高価な飲食店が多数あり、治安も安定しています。反対にカジェ60以南は下町で、物価は安いですが夜の治安は問題が多いようです。

 ボゴタの不動産価格は、年間数%のインフレ下にある経済や住宅供給不足を背景に、上昇基調にあります。賃料もインフレに合わせて毎年上がるので、健全な状況です。

 カジェ60以北の資産価値は安定しており、特にカジェ70~90のエル・チコ地区やロサレス地区、カジェ110以北のウサケン地区の人気が高いとされます。不動産価格は1LDKで20万米ドルから、2LDKで30万米ドルからと、首都中心部としては比較的手頃な水準です。

 賃貸利回りも高く、表面利回り7〜9%、実質利回り5〜7%は出る市況で、投資チャンスだといえます。

アジア太平洋大家の会
代表 鈴木 学

[PROFILE] 
海外不動産に精通し、6カ国語を操るアナリスト。国際不動産エージェントの取締役としても多数のセミナーを主催する。自身も6カ国で物件を所有し、投資・経営を行うグローバル家主。
(2026年6月号掲載)

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