地元オーナー発信―福岡の不動産再生活動(福岡)

賃貸経営トレンド

福岡|世界的評価を受けた福岡の不動産再生活動

𠮷原勝己オーナー

 私が理事長を務めるNPO法人福岡ビルストック研究会が3月、世界的宿泊プラットフォームを運営するAirbnb社の社会貢献プログラム「Airbnbコミュニティ基金」の日本代表に選定されました。

 この基金は、2030年までに総額1億ドルを世界各地のコミュニティーに還元することを目的とした国際的な助成制度で、地域文化の継承やコミュニティー形成などに取り組む非営利団体を支援しています。

 私たちは、築年数を重ねた建物を単なる「古い不動産」ではなく「ビンテージビル」と捉え直し、地域文化を育む資産として生かす取り組みを続けてきました。その中でも、九州各地で12年間開催されている、まちづくり実践者を養成するための「九州DIYリノベWEEK」では、不動産オーナー、市民、行政、研究者、学生が協働しており、その活動は24都市に広がっています。

 ストックされた建物を地域社会の文化資本として生かすこれまでの活動が、持続可能なコミュニティーづくりとして評価されたといえるでしょぅ。空き家や築古ビルの活用が課題となる中、不動産オーナーが地域の文化や人のつながりを育てる中核を担う可能性を、今回の国際的な評価から改めて感じているところです。
(2026年6月号掲載)

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