<<イベントレポート 築古RC造物件を舞台にした新しい取り組み>>
アート・音楽と不動産を
掛け合わせ近隣大学とコラボ
「豊橋大家塾」を主宰する若松雄一郎オーナーは、2008年より築古RC造物件の再生をメインに賃貸経営を行っている。25年8月に購入しリノベーションで再生した浜松市の物件、ARCADIAを舞台にアートや音楽を楽しむイベントを開催した。

ARCADIAのファサードと若松オーナー
7月4日、浜松市の遠州鉄道八幡駅の目の前に立つ6階建て築39年のデザイナーズマンション、ARCADIAで「ARCADIA RE:Build」イベントが開催された。同イベントは、若松オーナーが、再生した物件の空室を利用して音楽ライブや写真展示などを行ったもの。当日は34人が参加した。

石川オーナーのパフォーマンスに聞き入る参加者たち
「今回のイベントは、単なる不動産セミナーやライブイベントにとどまらず、再生した物件を舞台に、その場所が持つカルチャーや可能性を感じてもらうことが目的でした」と若松オーナーは話す。
きっかけは、豊橋大家塾に所属している家主からの紹介だった。近隣にある静岡文化芸術大学の名誉教授が生徒の作品展を行うスペースを探していると相談を受けたことから、同大学とのつながりができた。そこで、学生を含む一般向けに広く物件を開放したイベントの開催を決めたのだ。
当日は、同大学の特別講師による写真展や、プロのミュージシャンでもある石川裕基オーナーによるライブ、そして若松オーナーと「東海大家の会」代表の加藤崇史オーナーによる不動産セミナーを行った。
- 自分らしい生き方をする手段としての賃貸経営を伝える
- ビンテージ家具を使ったステージング
「芸術の分野で食べていくのは並大抵のことではありません。しかし、学生が家賃収入という経済的基盤を手に入れることができれば、夢を諦めずに済むかもしれない。そうした考えの下、賃貸経営の基礎について2人でセミナーを行いました」(若松オーナー)
訪れた学生からは「1つの物件の中で、写真展やライブなどが行われ楽しい。創作意欲が刺激されます」という声が聞かれた。
また1室ではホームステージングも行い、イベント参加者がその場で内見できるようにした。イベント中に1件の申し込みが入ったという。
(2026年9月号掲載)








