アパート経営における管理会社の選定基準とサービス品質に関する実態調査

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アパート経営における管理会社の
選定基準とサービス品質に関する実態調査

 不動産テクノロジーを活用した投資用不動産の提案・運用サービスを展開するアセットテクノロジーは、6月4〜5日の間に「アパート経営における管理会社の選定基準とサービス品質に関する実態調査」を実施。管理会社について、オーナーが感じている不満や期待されている役割などが明らかになった。

Q1. 管理会社のどのような点に不満を感じているか

A. 「設備故障や修繕の対応スピードが遅い」が半数以上

 アパート1棟以上を所有し、管理を管理会社に委託しているオーナーに、管理会社のサービス品質や対応に不満を感じているかどうかを聞いたところ、「非常にそう感じる」(27.0%)と「ややそう感じる」(44.1%)を合わせて7割超が不満を感じていると回答した。一方で「全くそう感じない」と答えた人は1割にも満たなかった。

 具体的な不満の内容としては「設備故障や修繕の対応スピードが遅い」(51.9%)が最も多く、次いで「問い合わせや相談へのレスポンスが遅い」(44.3%)、「報告書や収支報告の頻度が少なく状況が見えない」(41.8%)が続く。物件を管理する際の対応スピードや必要と思われる情報共有が不足しているとオーナーが認識していることが明らかだろう。

 次に回答数が多かったのは「空室時の対策提案や行動が不足している」(31.6%)だった。「エリアの賃料相場や市場動向の情報提供が乏しい」(26.6%)という声も不満を感じる点の上位5位に入っている。これらからは、空室対策や家賃設定時の情報など、賃貸経営に必要とされる具体的な提案が求められていることがわかる。

Q2.
管理会社の対応が経営収支に直接影響を与えていると考えるか

A. 8割近くが影響があると考える

 続いては、所有するアパートの経営において、管理会社の対応品質が、入居者の早期退去や空室期間の長期化など、経営収支に直接影響を与えていると思うかどうかを問うた。これに対し「非常にそう思う」(32.4%)と「ややそう思う」(45.9%)を合わせて約8割が、影響を感じていると回答した。

 そのためか、管理会社の変更について検討するオーナーも多い。調査内では、現在の管理会社から別の管理会社へ変更したことがあると25%以上の人が明らかにした。また4割強のオーナーが「検討したが、変更には至らなかった」と回答。約7割の人が、管理会社の変更を検討または実行した経験があると答えていることから、管理会社との関係性が及ぼす影響は大きいと考えられる。


Q3. 管理会社に期待する役割は何か

A. 「オーナーへの透明で頻度の高い情報共有」が求められる

 今後のアパート経営において、管理会社に期待する役割については「オーナーへの透明で頻度の高い情報共有」が最も多く、36.9%だった。次いで「問い合わせや相談に対するスピード感のある対応」(35.1%)、「エリアの市場動向に即した賃料・空室対策の提案」(34.2%)が続いている。

 情報共有の透明性や対応スピード、市場知見に基づく提案力といった要素は、不満の原因であると同時に選定や期待の軸としても挙げられており、管理会社の価値を測る本質的な基準になりつつあるようだ。オーナーにとって、日常的な対応品質の底上げと、地域の市場データに基づくパートナー型の関係づくりができる管理会社が必要になっていることの表れなのではないだろうか。

(2026年10月号掲載)

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