建設用3Dプリンター活用の建築物
法適合した住宅として正式認定
戸建て住宅事業や3次元(3D)プリンターハウス事業などを行うLib Work(リブワーク:熊本県山鹿市)は、建設用3Dプリンターを活用したモデルハウス「Lib Earth House“modelA”(リブアースハウスモデルエー)」において都市計画区域内で建築確認申請を行い、建築確認済証を取得した。
同モデルハウスは1階建て、高さ約3・2m、延べ床面積は約15㎡だ。建築物を支える部材である主架構は集成材によるラーメン造で、周囲に3Dプリンティングによる土壁を設置。土壁は主架構と構造的に分離しており、主架構へ負担のない、自立した外装材になっている。
こうした建築は前例がなく、国土交通省を含む行政との協議が行われた。その結果、同社独自の土が主原料の同モデルハウスは建築基準法を順守していると判断され、法適合した住宅として正式に認定された。
建設用3Dプリンターを活用した住宅建築は、大幅なコストの削減や工期の短縮に貢献できるほか、大工をはじめとする職人の高齢化や人材不足などの建設業界が抱える課題の解決にもつながると考えている同社。2024年度中にLDKやトイレ、浴室、居室などを設けた約100㎡のモデルハウスを完成させ、25年には一般販売を開始すべく開発を進めている。
(2024年11月号掲載)
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