札幌|「GX金融・資産運用特区」が価格に影響
政府は6月、国内外の資産運用会社の新規参入や業務拡充を目指す「金融・資産運用特区」として、札幌市を含む4地域を選定しました。同市は「GX(グリーントランスフォーメーション)金融・資産運用特区」として、脱炭素社会の実現、関連産業の成長、道民の資産形成を図ります。加えて、情報や人材、資金が集まる国際金融センターをつくる構想を描いています。
関連産業への投資に国内外から資金が投入され、その成果による企業の成長と分配の好循環を政府は期待しているようです。 インフラ投資により、周辺の街の再開発や不動産の急激な価格上昇が想定されます。北海道内での資産運用としては北海道アセットマネジメント(札幌市)が手がける「北海道リート」があります。札幌市内の物件を運用して、2026年には資産250億円を達成することを目標としていますが、今後資産はもっと増えてくる可能性があります。
このような国レベルでの政策による影響を瞬時に把握することは難しいかもしれません。しかし、北海道内の不動産投資マーケットでも、国内外に開かれた投資を基にした大規模な開発が行われることを想定したうえで、何を次の一手として準備しておくべきかを考える必要が出てくると考えています。
外村真美 オーナー
(2024年9月号掲載)
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