【特集】持ち味発揮 共用部を変えた家主の工夫③:宅配ボックス

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宅配ボックス:エレベーターがない築古物件の3階に設置

星野英彦オーナー(59)(東京都港区)

 川崎市に101戸を所有する星野英彦オーナー(東京都港区)は、築古物件の共用部に工夫を凝らした。

 1988年に完成した川崎市麻生区の3階建て、56戸の物件を2013年に大規模修繕した際に、入居者の利便性を考慮して1階に6個の宅配ボックスを設置。すると利用者が多く、すべて埋まることも多々あった。また同物件にはエレベーターがなかったため、3階の住人が1階で荷物を受け取れば、手に持って3階まで上がらなければならず、かえって利便性が悪いと考えた。

 そこで22年に、元から設けていた3階の図書コーナーの空きスペースに8個の宅配ボックスを設置。

 これにより、3階の住人のみならず、1階の宅配ボックスが空いていなければ2階の住人も3階の宅配ボックスを利用できるようになった。「13年に宅配ボックスを設けて以来、1〜2人だった女性の入居者が約3割まで増えていきました。これも3階に宅配ボックスを新設した理由です」と星野オーナーは語る。

▲3階に設けた宅配ボックス

注目点:3階空きスペースに漫画本も置く

 

(2024年10月号掲載)
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