※この記事は地主と家主(旧家主と地主)2023年12月号から抜粋した記事で、内容は取材時の情報です。
<<注目の新築プロジェクト>>
アパートメーカーのこだわり盛り込む
防音性能・内装オプションで高い居住性実現
AVENTISM(アヴェンティズム:東京都渋谷区)
京王電鉄京王新線幡ヶ谷駅から徒歩10分の住宅街に7月28日、軽量鉄骨造3階建てアパート「AVENTISM(アヴェンティズム)」が竣工した。省エネルギー性能の高いエアコン・給湯器や太陽光パネルを設置したZEH(ゼロ・エネルギー・ハウス)基準対応物件で、エントランスには顔認証機能付きオートロックを設置する。
アヴェントハウス(東京都中央区)
技術部 福田明部長
環境配慮や設備面での充実もさることながら、同物件の特長は、鉄骨造でコストを抑えながら防音性能や内装により高い居住性を追求した点にある。建築を手がけたアヴェントハウス(東京都中央区)技術部の福田明部長は「当社が賃貸アパートの建築において提供する、居住性・デザイン性アップのための仕様をできる限り盛り込んだ物件です」と話す。
- ▲木目調のアルミ柱材とスポットライトを使った1階共用部の塀
- ▲エントランスを入ってすぐの共用廊下。印象的なデザインの壁で、⽬⽴つ特徴が全体の評価に影響を与えるハロー効果を狙う
壁・床ともに、2020年より同社が提供する防音性能向上オプション「QUIETO(クイエート)」を採用。一般財団法人建材試験センター(同)で測定した実数値で、床については、人の足音など鈍く低い音のレベルを表すLH値でLH–50、金属の落下音など軽く高い音のレベルを表すLL値でLL–45を達成。いずれも通常の鉄骨造に比べ、衝撃音が10分の1程度に抑えられる水準だ。
壁は、隣室のテレビや会話の音はほとんど聞こえないレベルであるD–55を達成する。QUIETOは新型コロナウィルス下の在宅時間の増加で需要が高まり、23年に同社が建築を受注した物件のうち4割以上に採用されているという。

▲リビングにはECOCARATを施工。砂岩風の模様で高級感ある空間に
家賃は周辺相場に比べて1万円ほど高く設定したが、引き渡しから1週間で全8戸が満室となった。入居者は20代から30代の若い社会人カップルがメイン。大手企業に勤める人も多いという。入居付けを担当したタウンハウジング東京(東京都千代田区)第一営業部 新宿店の坂東大輔店長は「エアコンの複数台設置や追いだきといった設備は、新築ではスタンダードになってきている。プラスアルファの要素として、顔認証機能付きオートロックや高遮音床など高級分譲マンション並みの設備があることが成約につながった」と話す。
102号室には、23年6月より提供を開始した同社の内装アップグレード用オプション「AVENT–Lusso(アヴェントルッソ)」を採用した。同オプションは、新築物件のうち特定の部屋の設備や内装建材のグレードを上げるものだ。同物件では、開放感を保ちながら空間を仕切るインテリア格子を使い、明るく高級感のあるキッチンを演出。リビングには、LIXIL(リクシル:東京都品川区)の調湿機能・脱臭効果付き内装壁材「ECOCARAT(エコカラット)」を採用。
- ▲人工大理石のキッチン天板は耐久性に優れ、手入れがしやすい
- ▲セミオープンタイプのカウンターキッチンを採用
102号室は当面はアヴェントハウスがショールームとして使用する予定だ。アパートメーカーの居住性へのこだわりが詰まった物件となっている。
(2026年7月公開)

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