不利な条件を跳ね返す無人卓球練習場

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集客に不利な立地でも活路を見いだす
短期での活用にも向く無人卓球練習場

 石原不動産(福島県会津若松市)が手がけるサービス「卓トレ」は、無人運営の24時間利用可能なマシン練習専用卓球場。2015年東京都世田谷区に1号店をオープンした。現在、東京都を中心に東北、関西、関東で25店舗を展開している。
 「卓球は生涯スポーツとして市場が拡大していく可能性が高い。一方で気軽に卓球ができる施設は少ない。そこで、当時出始めていた24時間フィットネスジムの仕組みを参考に、24時間いつでも1人でも安価で卓球を楽しむことができる卓球場という業態を開発しました」と話すのは、「卓トレ」の石原幸一代表だ。

▲卓球台1台につき10坪が理想だという


 音と振動が発生するため、建物の構造はRC造の建物に限る。1店舗につき2〜3台の卓球台を設置できる20~30坪の店舗が中心だ。
 完全会員制の練習場という性質上、集客はウェブで完結。一等地の路面店といった、一般的に認知や集客に有利といわれる立地でなくても活用できるのが利点だ。「事業を展開して10年間、ほとんど撤退もありません。つまり長期テナントにつながるという点も特長です。会員のみが使うことができるためトラブルの発生も今までありません」。一方で、テナント誘致に苦戦している間、短期の活用にも向いているという。

(2025年7月号掲載)

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