弁護士が教える 失敗例から学ぶ不動産投資

賃貸経営不動産投資

<<著者インタビュー>>

弁護士が初めて明かす失敗事例と回避策
不動産投資で絶対にやってはいけない18のこと

事例を基に不動産投資の落とし穴を解説

――この本の出版に至った経緯を教えてください。

 うちの事務所のホームページに掲載した法律コラムがきっかけです。それを見た出版を多く手がける会社から、不動産法務に関する本を出さないかと声をかけられたのです。打ち合わせを重ねる中で、私自身が不動産投資のトラブルをかなり多く扱ってきたことに改めて気づきました。そこで、不動産オーナー向けの本を作ることになりました。

――取り上げた中で特に印象的な事例はありますか。

 サブリースの問題と、工事の途中で業者に逃げられてしまったケースです。工事が完了しないまま業者と連絡が取れなくなる事例は、執筆担当者との打ち合わせで「そんなことがあるのですか」と驚かれました。しかし実際に起きた重大なトラブル事例です。

――弁護士に不動産トラブルを相談する際のポイントは。

 まず管理会社と契約していればそちらに相談し、対応が難しくなった段階で弁護士に持ちかけるのが自然です。自主管理の場合は、トラブルが起きた時点で早めに相談しましょう。その際は、時系列、問題点、自分の希望、相手の主張をA4用紙1枚程度に整理し、関係資料も用意しておくと、弁護士が状況を正確に把握しやすくなります。

――地主や家主はこの本をどう活用できますか。

 本書に書いてある解説の一つ一つは、投資経験者であればすでに聞いたことがある人が多いでしょう。解説を見て「なるほど、だからあの時はこうだったのだ」という復習用に使ってもらいたいです。また次の物件取得や売却の場面を意識して読んでほしいです。不動産を売るときは不都合な事実を隠さず、分からないことは分からないと明記することが大切です。雨漏りやシロアリのような問題も、確認したうえで正直に伝えるべきです。買うときは、資料をよく読み、内見を行い、疑問点を自分で確認する姿勢が欠かせません。すでに地主、家主である皆さんには自分の投資戦略があるでしょう。そのアクセルは自分の考えで踏み込む。一方で、この本はトラブル回避のためのブレーキの役割を担います。一歩立ち止まって考える一助にしてください。

著者プロフィール
森田匡貴(もりた・まさき)

森田匡貴法律事務所代表弁護士。第一東京弁護士会所属弁護士、税理士、宅地建物取引士。企業の社内弁護士として法務を担当。東京・赤坂に法律事務所を開業し、不動産、建設、製造、金融、サービス業など、業種に偏らない顧問先から支持を得ている。税理士でもあり、企業の記帳代行・確定申告の対応、税務が絡んだ法律相談などの対応も行う。


弁護士が初めて明かす失敗事例と回避策

不動産投資で絶対にやってはいけない18のこと

著者:森田匡貴
出版社:日刊現代
価格:1650円(税込み)
概要
法の落とし穴は、知れば避けられる。弁護士が不動産投資の失敗を分析し、投資の道しるべとして書いた一冊。不動産投資で起こりがちなトラブルを、実際に起きたケースから解き明かす。どこでつまずきがちで、どうすれば防げるのか。初めての不動産投資はもちろん、経験者の「うっかり」を回避するための知識を事例で解説している。
(2026年5月号掲載)

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