<<データで見えた>>
猫と暮らせる賃貸物件アンケート
熊本市内で猫と暮らす人向けの不動産仲介を行うネコ不動産は、引っ越し先を探している顧客を対象に「猫と暮らせる賃貸物件アンケート」を実施している。2月22日までの回答から、猫の飼育可能な賃貸の需要や実際に求められている物件の条件などが明らかになった。
Q.猫の飼育可能な賃貸を探す人の飼育頭数は?

A. 1~2匹が大半
ここ10年で猫の飼育頭数が増えている。そして、猫可物件専門の同社への相談者のうち「賃貸」「賃貸あるいは売買」の両方を含めると98%以上の人が賃貸で引っ越し先を検討しており、猫と暮らせる賃貸物件へのニーズも一定数存在している。しかし、猫可物件の不足や条件のミスマッチにより、希望する賃貸がなかなか見つからない現状がある。
このような中、相談者に飼育頭数について聞いたところ、83.8%の人がすでに猫を飼っていた(「0匹」と「今後飼いたい」を合わせた16.2%を除く)。「1匹」飼っている人が最も多く29.1%を占め、次いで「2匹」(26.4%)が続く。また3匹以上猫を飼っている割合は相談数の28.3%に上っている。
現在の猫可賃貸物件で認められている飼育頭数の上限は、1匹または2匹までということが多く、3匹以上の猫と暮らせる賃貸を探すのはかなり苦労するようだ。こういった現状から「ばれないだろう」とこっそり3匹以上の猫を飼ってしまっている入居者も少なからずおり、トラブルに発展する可能性もあるのではないかと考えられる。
Q.希望の家賃帯はいくらか?

A. 5~6万円もしくは6~7万円が圧倒的
猫可賃貸物件の場合、最も希望が多い家賃帯は「5~6万円」(47.9%)だった。次いで「6~7万円」(41.1%)、「4~5万円」(31.5%)が続く。一般的な家賃帯の賃貸においても、“猫可”への十分な需要が存在しているといえるだろう。
一方で、頭数制限や飼育条件が実態と合っていないことで、本来入居につながるはずの需要を取りこぼしているケースも少なくない。アンケートでは、7割を超える人が飼育している猫への避妊・去勢を行っており、飼育管理意識の高い入居希望者が多数を占めている。猫が複数いること自体がリスクなのではなく、ルールや管理体制が整理されていないことこそが、家主にとっての不安要因になっているといえる。
Q.希望の間取りとは?

A. 2LDKが最も多く全体の63.1%
ファミリータイプの物件の需要が高く「2LDK」を希望する人が最も多い。次いで「3LDK」(46.3%)が続く。具体的には「新たな保護猫を迎えたりミルクボランティアなどをやりたいので、3匹以上飼育できるところが望ましい」「できれば和室がなくキッチンに仕切りがある、もしくは後付けでペットドアを取り付けできるレイアウトの物件」「猫が走り回れるような部屋があるとうれしい」といった声が聞かれる。
猫可や多頭飼いに不安を感じる家主も多い。しかし「特別な対応」や「リスクの高い選択」と捉えるのではなく、管理とルールを明文化することで、空室対策や長期入居につながる可能性を広げることが必要なのではないだろうか。
(2026年6月号掲載)






