地元オーナー発信―新アリーナ誕生の影響(広島)

賃貸経営トレンド

広島|新アリーナの誕生が及ぼす賃貸経営への影響

豊田裕之オーナー

 JR広島駅北口近くのJR西日本広島支社跡地で、約1万人を収容できる多目的アリーナを建設する構想が本格的に動き出しました。2030年代前半の開業を見据え、プロバスケットボールの試合や大規模コンサート、MICE(国際会議や展示会など)の開催を見込むこの巨大プロジェクトは、広島の都市構造を大きく変える可能性を秘めています。

 最大のメリットは、集客力の大幅な向上とそれに伴う大きな経済波及効果です。新アリーナが誕生すれば、県外・国外から多くの若年層や観光客を直接呼び込むことができます。比較的近くに立地している「MAZDA Zoom-Zoomスタジアム広島」や新駅ビルの開業と相まって都市圏全体の魅力が底上げされ、周辺の商業・宿泊・飲食事業へ多大な恩恵をもたらすのではないでしょうか。

 この再開発は、広島エリアの賃貸経営にも中長期的な影響を及ぼします。スタジアムの開業以来、広島駅近くの地価および賃料相場は大きく上昇しました。今後は、新アリーナ運営や周辺施設での新たな雇用創出により、単身者や若年層の賃貸需要が駅周辺でより高まります。広島駅近辺では単身者向け物件の高稼働が期待できる一方、新規での物件取得費や建築費はさらに高騰するでしょう。
(2026年7月号掲載)

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