札幌|人気を維持する地下鉄駅周辺エリアの物件
外村真美オーナー

札幌市が5月に発表した「統計さっぽろ(月報)」によると、2025年の新設住宅の着工総戸数は前年比マイナス17%。新築の供給物件は大幅に減っています。そして市の人口も減少中。こういった縮小が続く状況下で、札幌市営地下鉄の25年度の年間乗客数が、1971年度の開業以来最多になったと発表されました。
この背景には、駅から徒歩圏内への居住が進む「人々の住まいへの意識の変化」があると考えられます。郊外住宅地では高齢化と人口減少が加速度的に進行する一方で、駅徒歩圏では世帯数・人口共に増加傾向が続いているのです。札幌市では特に地下鉄沿線への居住ニーズが高まり、駅の人気にも偏りが出ています。2025年度の乗客増加率1位は、東西線の西11丁目駅でした。東西線沿線はマンション建設などに伴う人口増が続き、16年度には南北線を抜いて乗客数でトップに躍り出ています。
札幌では冬季の移動手段として地下鉄の優位性が抜群である以上、今後もさらに地下鉄駅周辺エリアへの居住ニーズは高まることが想定されます。それと同時に、賃貸業として物件保有を進めるうえでの「最寄り駅がどこであるか」という検討項目も、今まで以上に重要な指標となることでしょう。
(2026年9月号掲載)






