【連載】海外各都市の不動産投資:ハミルトン:9月号

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ニュージーランド・ハミルトンの不動産事情

北島中央部・人口第4位の都市

 ニュージーランドはオーストラリアの南東に位置する島国で、政治・経済の中心である北島と、自然に恵まれ観光業が盛んな南島、そのほか多数の小さな島々で構成されています。

 北島中央部にあるハミルトンは、農牧業や製造業が盛んな地方都市です。同国の最大都市である北島北部のオークランドから高速道路で1時間余り。国際空港や貿易港もある恵まれた立地条件から産業誘致が進み、人口が増加中です。今ではニュージーランド第4位の都市に成長しました。

 オークランドや首都ウェリントンと直結する高速道路のインターチェンジ周辺には、物流倉庫や食品加工工場、建材工場などが多数立地。大型商業施設やカーディーラーなども多く、地域雇用を支えています。日本の東海地方や北関東地方に似たイメージの「仕事に困らない」地域です。

大型店舗が立ち並ぶハミルトンの幹線道路沿い

 ハミルトンは教育都市としての側面も持ちます。国立ワイカト大学をはじめ多数の私立学校があり、海外留学生やオークランド周辺に住む学生が在籍しています。ハミルトン国際空港は小規模ながら、国内各都市や隣国オーストラリアに直行便が飛んでいます。

3~4LDKの戸建てが主流

 不動産への関心も高まっており、現在、オークランド周辺の不動産価格は高騰して、多くの住民にとって手が届かなくなっています。そんな中、ハミルトンまで南下すれば、平均的な収入の家庭が住宅ローンで一戸建てを買えるという市況です。

 ハミルトン地域の住まいは、土地約400㎡、建築面積150〜200㎡に、3〜4LDKの木造戸建てというのが典型的です。エリアによりますが

  • 住宅の初回購入者:50万〜55万NZドル(※)
  • マーケット平均 :65万〜80万NZドル(※)
  • ハイエンド物件 :100万NZドル超(※) というマーケットになっています。

 ハイエンド物件はハミルトンの中心部や市内の文教地区、緑の多い近郊住宅地(ケンブリッジなど)で、建築面積200㎡超の戸建てがメインです。近年はヤング・プロフェッショナルや裕福なシニア向けの、デザイン性の高い分譲マンションも増えており、それらは2LDKで80万NZドル程度します。

売り出し中の集合住宅

 さらに富裕層になると、1〜5エーカー(約4000〜2万㎡)の土地を買い、広い家を建てて敷地内で馬などを飼う人も相当数います。
(※)1NZドル=約93円(7月9日時点)


アジア太平洋大家の会

代表 鈴木 学

[PROFILE] 
海外不動産に精通し、6カ国語を操るアナリスト。国際不動産エージェントの取締役としても多数のセミナーを主催する。自身も6カ国で物件を所有し、投資・経営を行うグローバル家主。
(2026年9月号掲載)

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