なにわ筋線で新たに広がる大阪のまち
関西でいう「キタ」とは、具体的な町名ではなく、梅田やＪＲ大阪駅周辺のエリアを指します。また、「ミナミ」は心斎橋や難波周辺のことです。
勝手なイメージですが、キタはどちらかといえば洗練されたこじゃれた街。ちょっとぜいたくにショッピングや食事を楽しむエリアです。ミナミは人情味があり、にぎやかで多種多様な食や個性が豊かな街です。
そのキタとミナミをつなぐ新たな縦軸として、ＪＲ西日本（大阪市）のなにわ筋線が計画され、急激に大阪のまちが変化しています。ミナミでは「高島屋大阪店」前が遊歩道化により、車が通れなくなりました。
地下では、なにわ筋線の南海新難波駅（仮称）の工事が進んでいます。そこから北に向かって23年に開業したＪＲ大阪駅に増設された新駅までつながります。
そのなにわ筋線を北上し、阪急電鉄（大阪市）がなにわ筋連絡線として十三駅につなげ、さらにＪＲ新大阪駅まで新大阪連絡線を開通する予定です。その十三駅も再開発される可能性が高く、将来は副都心的な存在になり得るともいわれています。
今後ミナミとキタともにエリアが拡大し続け、新たな街を巻き込みながら成長していくことは間違いなく、楽しみです。
加藤 薫オーナー
