屋外用栽培ユニットで気軽に農業体験 狭小地に設置可能、遊休地の活用にもつなげる
都市部で農業体験ができる。遊休地を生かし、地域の活性化も期待される商品が登場した。
建材メーカーの大建工業(大阪市)は5月、屋外用栽培ユニット「モジュール型ファーミングユニット」を発表した。同商品は、シェアリング農園の運営やシステム開発を手がけるプランティオ(東京都渋谷区)と建材メーカーの四国化成建材(香川県丸亀市)と共同開発した。
モジュール型ファーミングユニットとは、栽培に必要なデータを計測できるIoTセンサーを使用したユニット型の農園のことだ。ユニット内でトマトやナスなどの野菜やハーブ、花卉類を育てることが可能となる。
直方体型の同商品の大きさは、幅3180mm、奥行き3240mm、高さ2107mm。商業施設やオフィスビル、公共施設の屋外スペースへの設置を想定している。利用者や管理者のみが入退室できるよう、出入り口にはスマートロックを搭載し、セキュリティー性を高めた。
都市部の居住者や働き手の利用を想定。普段、作物を育てる機会が少ない人々に、職場や自宅に近い場所で気軽に食農体験をしてもらうことが目的だ。利用者はプランティオが開発したIoTデバイスやアプリで生育状況を確認することができる。アプリには水やりに関する通知機能をはじめ、専門家やほかの利用者とのチャット機能もある。
同社の開発営業部菜園事業チームの秋葉裕太グループ長は「モジュール型ファーミングユニットは、都市部の狭小地でも設置できることが強みです。現在、まちづくりや遊休地活用に向けて提案を進めています」と話す。
(2024年11月号掲載)
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