コストカットと居住性向上を実現する間取り

土地活用賃貸住宅

<<注目の新築プロジェクト>>

バルコニーをなくし戸境壁付近に水回り
コストカットと居住性向上を実現する間取り

K2(ケーツー:京都市)

 京都市の中でも、比較的落ち着いたエリアにある京都市営地下鉄東西線石田駅。同駅から徒歩5分の場所に2025年9月、出口雄也オーナーの新築アパート「K2(ケーツー)」が竣工した。木造2階建てで全6戸の間取りは、こだわりの詰まった1Kと1DKだ。

出口雄也オーナー・綾子オーナー


 最大の特徴はバルコニーをなくし、代わりに部屋干しできるスペースを3カ所設置したこと。「女性をターゲットにした物件のため、妻の綾子の意見を多く取り入れました。洗濯物を部屋干しすることで防犯対策になりますし、急な天候の変化や花粉などを気にする必要もありません」と出口オーナーは説明する。これにより建築コストを削減できたうえ、将来的なメンテナンスコストを抑えることにもつながる。「浮いた予算で追いだき機能付き風呂や浴室乾燥機を付けて、より居住性を高めることができました」(出口オーナー)

 K2は、出口オーナーにとって土地探しから工務店選び、物件の企画まで手がけた2件目の新築物件だ。建築コストをかなり意識しており、5社から見積もりを取ったという。「安いだけでなく、細かい部分まで目が行き届いている会社を選びました」と出口オーナーは話す。その結果、今回の物件は土地代込みで約7500万円、家賃が6万円台で、利回りは7・1%を確保した。

起伏に富む山脈を想起させるK2の外観。部屋の名称にCAMP(キャンプ)を用いることで住戸の階層を外部の人から特定しにくくし、プライバシー性を高めている


 1棟目の経験は間取りにも生きている。1Kの場合、収納は居室に一つだけ付いているのが一般的だが、K2ではクローゼットのほかに出窓の下と玄関ホールを入った先のスペースにも設けた。収納が多いことは、女性はもちろん男性も使いやすい。

 さらに「1棟目で、生活音は上下階だけでなく横からも響くのだと学びました」と話す出口オーナー。今回の物件では、戸境壁側に収納と水回りをまとめて配置することで、入居者が部屋でくつろいでいる時には生活音が気にならないように工夫した。

バイクの盗難防止のためにステンレス製ポールを設置した


 物件名のK2はパキスタンのカラコルム山脈の最高峰に由来する。「人生は登山のように困難が訪れますがそれでも皆、一歩一歩進んでいきます。そんな人生の登山において心と体を休めるベースキャンプのような場所になってほしいのです」と言う出口オーナーの思いが込められている。だからこそ、室内は温かみのある雰囲気になるように暖色系のLEDライトで統一したほか、壁もグレーとベージュを合わせた落ち着いた色みを採用。一方で、外壁はガルバリウム鋼板を使い、スタイリッシュな印象になっている。

 女性入居者を念頭にしていたが、結果は社会人の女性・男性が半々となった。入居者からは「当初はバルコニーなしという点が心配だったが、内見時に室内干しが3カ所で可能と確認し、不安が解消された」「バイク駐輪ができる点に引かれた」という声が上がっているという。

【物件概要】
物件名:K2(ケーツー)
所在地:京都市伏見区
構造:木造・3階建て
住戸数:6戸
竣工年: 2025年9月
部屋タイプ:1K・1DK/26.78㎡
家賃:6万3000~6万5000円(税込み・共益費5000円)

[K2間取り図]

(2026年5月号掲載)

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