3LDKの連棟式長屋建てて高利回り実現

土地活用賃貸住宅

<<注目の新築プロジェクト>>

1~3階を占有できるからこその強み
3LDKの連棟式長屋建てで高利回り実現

The Siesta 唐木田 Terravene(東京都多摩市)

 小田急電鉄多摩線の終点である唐木田駅から徒歩3分。ファミリー層や共働き世帯に人気で、分譲マンションが立ち並ぶエリアの交差点に面した角地に1月、7戸すべてが3LDKの木造3階建て連棟式長屋住宅の「The Siesta唐木田 Terravene」が竣工した。

 手がけたのは賃貸住宅の企画から設計、施工、管理まで行う日生リビングシエスタ。「1戸が1階から3階までのメゾネットタイプなので、入居者がより戸建てに近い感覚で暮らせることが差別化につながっています」と、同社の下村尊彦社長は話す。

日生リビングシエスタ(東京都東久留米市)
下村尊彦社長


 同物件は駅だけでなく、小・中学校にも近い。またJRの新宿駅や渋谷駅まで電車で40~50分程度で行けるため、通勤に便利な立地だ。当初はワンルームや1LDKを検討したが、周辺を調査したところファミリー向け賃貸住宅が少ないことに気が付いた。さらに下村社長によれば「建材費が高騰している中、共用部の確保や容積率の最大化を考えると連棟式長屋という建て方は利益率が高く、長期需要にもつながる」のだという。実際、建物価格ベースで利回りは8%超を確保している。

 赤れんがを思わせるタイル調の外壁が目を引く同物件だが、内装はシックな色みで統一した。

 「シンプルで落ち着いた雰囲気ですが、実は多くの色を使っています」(下村社長)


 壁紙はグレーとベージュを合わせたグレージュ、床は濃い茶色、ドアは深緑といった具合で5~7色を使用。こうすることで家具やインテリアの選択肢を広げ、入居者の年齢も選ばないのだという。

 メゾネットタイプだからこその工夫もある。まず床材。通常、ファミリー向けの場合は騒音対策のために防音フローリングや防音シートを導入するケースが多い。しかし、メゾネットタイプであれば入居者に聞こえるのは自分の家族や同居人の足音のみ。そこで同物件ではデザイン性が高くメンテナンスもしやすい木目調のフロアタイルを採用している。

 3階の天井高は最高で約3m。開放感のある造りは戸建てに住んでいると錯覚しそうだ。

▲日生リビングシエスタが独自開発したポスト兼宅配ボックス


 広すぎない間取りも工夫の1つといえるだろう。下村社長は限られた空間を効率的に活用するスペースパフォーマンスの高さにこだわっている。そのため、同物件では使いやすい広さを意識してリビングが10~12畳、洋室は5畳程度とした。

 「『広い部屋を選んだのにスペースが使いきれない』という話をよく耳にしますが、コンパクトな広さながらもデッドスペースをなくせば、人は心地よく暮らせると思っています。また家賃も抑えられるので、より入居者が決まりやすくなります」(下村社長)

 家賃は周辺相場を若干上回る約16万円。ファミリー向け物件だが、単身者から2人暮らし、ファミリーまで幅広い層が入居を決めた。

(2026年9月号掲載)

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