新築で平屋の戸建て賃貸 昨今人気の平屋需要に応える
▲見学会を行った埼玉県入間市の平屋戸建て賃貸住宅の外観
平屋に注目が集まっている。住宅資材やエネルギー価格などの高騰、世帯の少人数化といった社会的な変化に加え、SDGs(持続可能な開発目標)や省エネルギーへの関心の高まりなどのような、人の内面的な変化が、平屋人気の背景にあるという。
賃貸住宅などの建築を行うヒロ建工(埼玉県所沢市)は、3月14~15日の2日間、「平屋戸建て賃貸住宅」の完成見学会を開催した。場所は埼玉県入間市で、専有面積66~69㎡の3棟を建築。
リビングは16~17畳あり、そこに併設する寝室は、6畳以上の広さを確保。リビングと寝室は可動式の扉で仕切られ、間取りを2LDK、または3LDKとして使用可能で、入居者の多様な暮らし方に対応することができる。
建物の南西の角には中庭を作り、ウッドデッキを設置。駐車場は各棟2台分、太陽光発電システムも取り付け、光熱費削減のメリットがある。家賃は約16万円で、表面利回りは10%。
平屋のメリットは、動線がフラットで家事が楽になること。魅力的な要素だが、逆に空間が単調に見えてしまう欠点がある。今回の物件は、リビングを吹き抜けとし空間にアクセントを加えている。
特建事業部の渡邉陽一統括部長は「平屋の賃貸住宅は希少性が高いため、今後建築に力を入れていく予定です。22年ごろから、3人の世帯や子育てが終わった世帯からの引き合いが多いです」と話す。
同社の賃貸住宅の建築事業は木造に特化し、これまでに累計約90棟を建築。戸建てタイプと集合住宅タイプがあり、すべての物件で入居率がほぼ100%を誇っている。
(2024年5月号掲載)
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