数字で見る賃貸仲介:7月号
単身者に求められる設備に地域的偏りなし
全国賃貸住宅新聞が毎年発表している「入居者に人気の設備ランキング」。2024年9月10~20日に全国の不動産会社を対象にアンケート調査を行い、520社から回答を得た。今回は、単身者向け物件で絶対条件となる設備のエリア別ランキングを紹介する。

(出所)全国賃貸住宅新聞社「賃貸住宅における人気設備アンケート」
全エリアでエアコンが1位
24年の単身者向け物件において絶対条件となる設備ランキングのトップ5を見てみると、すべてのエリアで「エアコン」が1位だった。これは、23年に続いて2年連続。近年、日中の最高気温が35度を超す猛暑や、夜間の最低気温が30度以上になる超熱帯夜が頻発しており、これまではエアコンがなくても過ごすことができた地域でもエアコンは必須の設備となっている。
2位で最も多かったのは「テレビモニター付きインターホン」。関東、東海、関西の三つのエリアで2位となった。それ以外は「インターネット無料」が北海道と甲信越・北陸、「室内洗濯機置き場」が東京都と九州・沖縄、「温水洗浄機能付き便座」が東北と中国・四国と、各設備がバランスよく分散した。東日本、西日本など地域の偏りは特に見られなかった。
安心が求められる都市部
東京都と関西でのみランクインしたのが「エントランスのオートロック」。関西は、21年以来のトップ5入りとなった。人口が多い都市部で1人暮らしをするのであれば、防犯に関する設備が気になるのは当然といえるのかもしれない。なお全体の順位では7位だった。
4月に発売した「賃貸仲介・入居者動向データブック2025」では「入居者に人気の設備ランキング」のほか「賃貸仲介件数ランキング」も掲載。さらに、仲介手数料や平均成約単価、繁忙期の集客・成約データといった賃貸仲介の現場に即したオリジナルデータを紹介している。
新発売 賃貸仲介・入居者動向データブック2025

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発行:全国賃貸住宅新聞社
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(2025年 7月号掲載)






