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※この記事は地主と家主(旧家主と地主)2023年12月号から抜粋した記事で、内容は取材時の情報です。
<<著者インタビュー>>
ひとが集まる! テナントリノベ
テナントの事業がうまくいく仕組み考え提案
─主にどんなテナント物件を再生しているのですか。
テナントのリノベーションについては、ひだまり不動産の所有物件のケースがほとんどです。業種は、パン屋や飲食店、美容室、整体院など多岐にわたります。
─リノベをする際に、心がけていることはありますか。
テナントの意向を最優先に考えます。そのうえで、立地環境や物件の特徴、そしてテナントの事業がうまくいく仕組みを考えて提案しています。当社は地域密着での事業展開です。依頼は香川県高松市内の物件が多く、地域的な特性や傾向を理解しつつ提案できることも強みといえます。
─駅から距離がある繁盛店も紹介されていました。
当社ではかき氷屋を2店舗運営しています。そのうちの1店舗は、住宅街の中という立地ですが、おかげさまで行列ができるほど人気です。そうした経験から、小規模な事業者で、どんなものをどんな人に、どう売りたいのかがしっかり決まっていれば、どの業種であっても駅からの距離は大きな問題にはならないと思っています。
─香川県だけでなく関東でのリノベも手がけていますが、違いはありますか。
人口と家賃の違いは大きいです。東京都は人口が多いので集客しやすそうな半面、家賃が高い。それに対して、高松市では家賃は安いものの人口が少なく、正反対と言ってもいいほどです。どちらにも難しさがあります。それぞれの条件の下、物件、地域的な特性、事業内容など全体のバランスを大事に考えてリノベを手がけています。
─集客が芳しくないテナントに、オーナーとしてできることは。
場所はいいのに集客がうまくいかないのであれば、外壁工事や駐車場改修をするなどしてビル全体をブランディングするといいでしょう。当社では、必要であればしっかり経費をかけてリノベしています。集客につながるまでに時間がある程度かかっている場合や、思うような効果が得られない場合は追加工事をすることもあります。
─手がけたテナントが新たな顧客を呼ぶ好循環が生まれています。
一つの人気テナントの出現が地域の活性化につながることもあれば、周囲との衝突を生んでしまうこともあります。どんなときもテナントと協力し、解決できるまで面倒を見る、最後までやり切るという覚悟を持つことが信頼につながっているのだと思います。
著者プロフィール:内海芳美(うちみ・よしみ)
香川県生まれ。ひだまり不動産の取締役、空き家リノベーター。2006年に同社を設立し、これまでにリノベーションをした物件は約400室を数える。著書に「家賃収入が月収を超える!」(ソフトバンククリエイティブ)ほか累計6作がある。

▲中央が内海芳美氏
ひとが集まる! テナントリノベ

著者:内海芳美
出版社:ごま書房新社
価格:1980円(税込み)
【概要】
ひだまり不動産(香川県高松市)を創業し、中古物件への斬新なリノベーションを次々に手がけた筆者の、17年の経験を一冊に凝縮。自身が経営するかき氷店のリノベ経験をはじめ、アトリエ、カフェ、賃貸物件など、さまざまな事例を掲載。店舗経営、土地や空き家の活用、不動産投資など、不動産の運営・集客に悩む人に役立つ内容となっている。
(2026年7月公開)

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