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※この記事は地主と家主(旧家主と地主)2023年12月号から抜粋した記事で、内容は取材時の情報です。
Regeneration ~建物再生物語~
築49年学生寮をシェアハウスに一新 10畳の個室と食事付きが特長
EAT LIVES HOTEL(イートリブスホテル)
京福電気鉄道北野線北野白梅町駅から徒歩7分。2018年に誕生した「EAT LIVES HOTEL(イートリブスホテル)」は、「食事と住むこと」をテーマにしたシェアハウスだ。4 階建ての2 ~ 4階に全16室の個室があるほか、1階にはカフェ、アパレルショップ、ラグ専門店の三つのテナントが入居している。

元は立命館大学の学生寮だった、築49年のRC造の建物。リノベーション事業も展開する不動産会社CONTEMPORARY COCOON ROOM 702(コンテンポラリィーコクーンルームナナマルニ:京都市)が、空き家となり、売りに出されている同物件を見つけた。同社の細井千聖氏は「物件の規模の割に安く、周辺は学生も多いし、スーパーも近い。付き合いのある工務店に紹介したところ、活用したいとのことで、ほぼ即決で購入されました」と話す。

CONTEMPORARY COCOON ROOM 702の細井氏
オーナーはリノベを得意とする工務店。大型物件の購入は初めてだったが、不動産としての価値があると感じたという。具体的な活用はCONTEMPORARY COCOON ROOM702と共同で企画した。
- ▲before:リノベ前。元は立命館大学の学生寮だった
- ▲after:1階には三つのテナントが入り、2~4階をシェアハウスにリノベした
同物件は学生寮だったため、個室に水回りがなかった。一般の賃貸アパートとして全室に水回りを設置すると、工事費が高額になる。そこでシェアハウスにすることにしたが、改修当時、すでにシェアハウスは近隣に数多くあった。「ただのシェアハウスでは空きが出るおそれがあるので、コンセプトをつくって差別化したい。そこで『食事を提供するホテルのようなシェアハウス』を考えました」(細井氏)。現在でも、食事付きのシェアハウスは京都ではめずらしい。同社が管理・仲介を担当し、オーナーと共同経営している。

▲シェアハウスの個室にはミニキッチンが付いている。壁はコンクリートの打ち放しで、モダンな雰囲気
食事のメニューは和食、イタリアンなどさまざま。1階のカフェで調理し、全員分を保存容器に詰めて、毎日正午に屋上の共用リビングの冷蔵庫へ。入居者は好きな時間帯に、自分で取り分けて食べる。「リビングにはダイニングテーブルやたき火テーブルを囲むソファ席、バーカウンターもあります」(細井氏)

▲屋上の共用リビング。広々とした空間で、平野神社の桜や大文字山の眺望を楽しめる。食事はここで提供される。ソファ前にあるのがたき火テーブル
個室は10畳と広い。元々5畳だったところを、壁を抜いて2室をつないでいる。家賃は1カ月20食分の食費込みで、10畳の部屋が5万3000円。常にほぼ満室で、1階にテナントが入居しているため収益性も高い。「コロナ以前は共用リビングで夕食会や読書会を行っていました。またイベントを開催していきたいです」と細井氏は展望を語る。
- ▲ルームナンバーのサイン
- ▲個室内の照明器具など、細部にもこだわっている
- ▲1 階のカフェでつくる食事を毎月20 食提供している
(2026年6月5日更新)

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