圧迫感解消のための2つの工夫とは

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元社宅の2DKを1LDKへ
圧迫感解消のために施された工夫とは

 小田急電鉄小田急線座間駅から徒歩2分の同物件は、小田急電鉄が所有する1960年代に建てられた旧社宅4棟のうちの2棟だった。2015年以降は市営住宅として活用されていたが、25年9月にその契約が終了。再活用の検討が始まった。

 相談を受けたのはグッドルーム。建て替えも考えられたが、東京都への通勤圏内でもあり需要が十分見込めた。そこで、コスパの高さからリノベーションを選択。ターゲットは単身者や2人世帯の若年層に決めた。


 間取りは2DKから1LDKに変更。問題は圧迫感だった。現代的な住居に比べ、そもそも天井高が少し低め。またリビングと寝室間の梁が構造壁で撤去できないことも問題だった。

 そこで、壁や床の色は白を基調にし、空間の境目を曖昧にすることで広がりを演出。ライティングレールを天井に直付けすることにもこだわった。「ブラケットに後付けするタイプのライティングレールだとその分照明の位置が下がり、天井をより低く感じてしまいます」とグッドルームアセット開発部の岩田梨沙マネージャーは言う。梁部分にある開口部にはアーチ仕上げを採用し、視覚的な抜けを確保しながら緩やかに空間を分けた。また今回の改修にあたり、サウナとコワーキングスペースを共用部につくった点も特長だ。2部屋をつぶす形となったが、そのほうが長期的な需要があると考えたという。

 賃料は階によって多少の差があるが、周辺の同条件の部屋と比較すると、約1・5倍の9万2000円からに設定。本格的な募集開始前から反響があり、ターゲット像どおり、電車を利用して通勤する単身の社会人が入居を決めたという。


The Room – Photo Gallery

 

1)部屋をつなぐ開口部上部にはアーチ仕上げを施し、空間を緩やかにつなぐ印象を与え解放感を演出した。ライティングレールの直付けも圧迫感解消の一助になっている

 

2)カウンターキッチンではなく、あえて壁付けのキッチンを採用。これにより、長方形のリビングダイニングの広さを最大限生かせるようにした

 

共用部にはサウナやコワーキングスペースを併設し、入居者満足度を高めている


施工会社
グッドルーム(東京都品川区)
アセット開発部 開発グループ
岩田梨沙マネージャー

(2026年6月号掲載)

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