地元オーナー発信―鉄道新線で変化するキタエリア(大阪)

賃貸経営トレンド

大阪|阪急電鉄の新線構想で変化するキタエリア

加藤 薫オーナー

 7月、北陸新幹線の延伸ルートが正式に決定され、大阪市十三と新大阪を結ぶ阪急電鉄の新大阪連絡線構想が、再始動に向けて前進しました。

 沿線では開発が先行しています。十三では大阪市淀川区役所跡地にタワーレジデンス「ジオタワー大阪十三」が1月に竣工。阪急電鉄淡路駅は高架化事業の進捗が7割を超え、遅れる可能性があるものの、2031年度の完成を目指しています。JR新大阪駅南側では26年3月、大手デベロッパーによる約13ヘクタールの再開発の指針が策定されました。

 アクセスの改善が進めば、駅前に限らず周辺地域の開発が活発になるとみています。東京・品川がリニア中央新幹線の起点として地価を押し上げた例に近い動きが、新大阪でも起こる可能性があるでしょう。特に十三は5路線が交わる乗り換え駅となることで人の流れが増え、賃貸需要の底上げが見込まれます。ただ開業はまだ先で、期待が先行し過ぎるリスクも残ります。

 統合型リゾート(IR)開発で沸く「ニシ」、大阪メトロ中央線の新駅や新アリーナの開発で活気づく「ヒガシ」、そして新大阪や十三周辺の「キタ」大阪など、エリアごとに表情を変えながら歩み続ける大阪。次はどこが動くのか、一緒に見ていきたいところです。

(2026年11月号掲載)

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