入居者向けアンケート:回答結果を共用部改善に生かす
川村隼太オーナー(38)(兵庫県川西市)
独自の入居者向けアンケートを共用部の改善につなげた例もある。兵庫県や滋賀県などに約280戸を所有する川村隼太オーナー(兵庫県川西市)は、賃貸経営に生かそうと、所有物件のホームページにアンケートフォームを設けたり、入居者の退去時にアンケートを実施したりしている。これまで累計約80件の回答を得た。
滋賀県の全11戸の3階建てマンションでは、回答内容を基に防犯カメラを設置したほか、共用部に私物を置く入居者に片付けるように依頼。また敷地内の樹木に蜂の巣がつくられる懸念を訴えた声に応えて、樹木をすべて伐採した。
同じく滋賀県にある3階建て、15戸のマンションでは、大きな宅配ボックスを求める声があったことから、要望に応じて設置した。「同物件では宅配ボックスの設置に加えて定期的な清掃も功を奏し、20年から2年間で家賃を2%アップできています」と語る川村オーナー。今後もアンケート結果を基に、共用部の改善に努める考えだ。
▲アンケート結果を基に樹木を伐採した(下部中央左)物件
(2024年10月号掲載)
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